2024年10月6日日曜日

1-11. 各家庭に一冊「国史教科書」

「歴史の中には ご先祖様が生きている」

歴史を学ぶことは、自分の父母、祖父母・・祖先を知ることです」

これは元小学校教師の斎藤武夫氏が、独自の歴史教育で到達した歴史観です。斎藤氏は「戦後ずっと、日本嫌いにする歴史教科書で 小中高の歴史教育が行われている」と危機感を抱き、68テーマ68時間)を生徒との対話・討論形式で画期的な歴史教育を行いました。私たちは「歴史を学ぶことは 祖先を知ること」と分かっているでしょうか? 

今年、自虐史観を克服した歴史教科書「国史教科書」(令和書籍)が6年かかって検定合格となりました。Amazonで市販本が入手できますので、是非各家庭に一冊購入し、子供さんやお孫さんが学校で使っている歴史教科書と比較・補完され、真実の日本歴史理解を深める=先祖を知ることをお勧めします。



従来の教科書とは全く異なり、先の大戦の原因や原爆投下の背景、敗戦後昭和天皇の初訪問で一変したマッカーサー司令官の本国への方針転換秘密文書など、重要な歴史事件の背景・原因が、関係国の一次資料も提示して説得性・納得性の高い教科書となっています。小さな教科書会社を立ち上げ、主筆され、文科省担当官と6年間折衝して検定合格を獲得した竹田恒泰氏に心から敬意を表します。

しかしようやく日本に必要な立派な教科書ができても、根本的問題は学校関係者が「教科書選定を公平に適切に行っていないこと」です。そういう危機感を抱いた国民が「歴史教科書を自分の目で確かめよう」と入手したくても、実に巧妙に頑強に、私達の目に触れないような壁で阻まれ、歴史教科書が一般国民の目に触れないような仕組みが確立しています。

➀教科書入手が不可能な仕組み ⇒一般書店やAmazonで注文できない

➁公立図書館にも小中高の教科書は置いてない(大事な図書なのに何故?)

③検定合格教科書は学校関係者に送付され、教科書選定は学校関係者だけで行っている

まず、私たち大人が、こういう現状に危機意識を持ち、私達自身が次のような現状打破の行動、支援する努力が欠かせません。

※ いつでも誰でも、中高の歴史教科書を閲覧できる環境実現(=図書館への常備、ネット・一般書店での販売)」

※ 教科書選定に、学校関係者以外の有識者・一般人が関与し、その選定評価内容を公開すること

※心ある人が最寄り図書館に「国史教科書(令和書籍)市販本」を寄贈する 

 文科省も、教育委員会も、学校関係者も長年 狎れあいで体に染込んだ仕組みを変える気はありません。まず心ある地方議員が関心を持って教科書選定の仕組みの大改革を行い、一般市民有志が自腹を切ってでも「優良教科書(市販本)を図書館に寄贈して、一般市民の目に触れ、自虐教科書を排除できるようにする」ことから始めるしかありません。

 

 それでは「歴史勉強で日本が嫌いになっていた」という子供たちが、斎藤先生のどういう授業で「先祖の努力を学んで感動した」「ご先祖の作ってきた日本をさらに発展させていく必要があると思った」と変わっていったのか・・その導入部を辿ってみましょう。できれば「学校で学びたい歴史」(青林堂)の購読をお勧めします。 

1.父母、祖父母・・の系図を辿ってみる

まず最初に、自分と父母・祖父母のつながり、夫々がいつ頃誕生したかを系統図で書いてみましょう。次の空白の系図に、皆さんのご両親、祖父母の名前を書いてください。スラスラかける人は曽祖父母の名前も書いてください。書けない人は後でご両親やご兄弟に聴いて完成させてください。分かる範囲で構いません。私の場合は右のようになりました。


 私は次男なので、長男の兄貴から「安藤家の家系図」借りて、3代前、4代前、5代前・・と、先祖の36代前まで遡ることができました。10代前から安藤姓を名乗り、それ以前は藤原姓で、36代前の藤原鎌足を祖とする分家子孫であることが分かりました。



勿論このうちの誰かひとり欠けてもその後の子孫も私も存在しません。印象に残る先祖は、江戸末期の6代前「安藤左膳武春」です。都城島津の殿様が巻狩の時「腕に覚えのある者は、あの飛ぶ鳥を射落せ!」と命じられ、誰もいないのを見て安藤左膳は「それがしが」と見事射落したのです。小さいころ見た左膳の墓はひと際立派でした。(今は納骨堂となり撤去)

 これは皆様全員が全く同じで、同様の連綿とした「親子の連続系統」でつながっています。皆様もご両親や実家・親戚などから、分かるとこまで家系図を作成し、子供に伝えることをお勧めします。私達は両親、その親・祖先なしには存在しません。その更に以前の原始人、類人猿・・・さらに30数億年前の原始細胞まで連続した「命のバトン」が途切れなく続いてきて今の私達の命があるわけです。

  そういう日本で、ご先祖様の記録が途切れなく残り、そのお名前、国民が記憶すべきご業績が明確に分かっているのが、126代今上陛下から初代神武天皇までの天皇家の系統です。さらには神話時代の神様の系譜まで主だった神様、天皇のお話が「古事記・日本書記」で残され、いまも私達国民の心の財産となっています。





2,自分のご先祖様は何人いるのだろう?

 次のようにの人数を質問すると子供たちは勢いよく答えます。

「私達はおじいちゃんが2人、おばあちゃんが2人で合計4人います。そのおじいちゃんおばあちゃんを生んだご両親は何人いますか?」⇒「8人です」 「そのご両親は何人?」⇒16人です」  「そのまた両親は?」⇒32人です」 「そうして何代も遡るとどうなりますか?」⇒2倍ずつ増えて大人数になります」「どうしてですか? 」

⇒「両親がいないと子供は生まれないから2倍ずつ増えていきます」「昔どのご先祖様が一人でもいなかったら私は今いないからです」

 3,「何代前には何人のご先祖様がいたかを計算してみよう」

 「皆さんが考えた通り、遡っていくどの歴史の中にも、皆さんのご先祖様が生活していた筈です。では何代前には何人のご先祖様がいたのか、計算で確認してみましょう。」一人の子どもが生まれる30年前にその両親が生まれたと仮定します。そうやってずっと先祖を遡って「私の先祖の数」を計算したのが次の表です。

 そうすると5代前で32名、10代前には1024人、20代前には100万人となります。子供を産む世代交代が30歳と仮定すると30歳×30代=900年前には、私の先祖は11億人となり、当時の全人類数をはるかに超える先祖様が地球上にあふれていたことになります。しかし色々な調査結果から、900年前の平安時代末期の日本人口は、約500万人だったことが分かっています。何故こんな食い違いが出るのでしょうか?



4.「二つのデータ矛盾の原因は?」

 この二つの結果は真逆ですが、どちらも間違っていません。

 歴史の実際は、とても少ない先祖から少しずつ子孫が増えていき、鎌倉時代は600万人、江戸時代が始まった頃は1,300万人、明治維新の頃は3,300万人くらいだったらしいことが分かっています。それが歴史の真実です。しかし両親がいないと子供は生まれず、どの時代にも皆さんや私の先祖が、この日本で暮らしていたことは間違いありません。どちらも正しいのに、歴史上の人口と、計算した先祖の数が逆になるのは何故でしょう?

大学の先生は、次のような色々な要因が重なった結果だと説明します。

➀実際の先祖は沢山重なっており「重なりを無視した延べ数」で膨大な数になる。複数の兄弟は全て同じ親から生まれ、大勢の親族も同じ先祖となっている。大昔の少数の先祖から現在の多数の子孫が生みだされてきた。

➁日本は島国で、大規模な異民族の流入も侵略も滅亡も経験していない国だから「弥生時代にも私達の先祖が生きていた」という世界でも珍しい国だ。今から2000年前の弥生時代の推定人口は約60万人で、各地の集落で暮らしていたので、今の日本人の殆どはどこかで同じ先祖を持っていると考えられる。つまり日本は「ほとんど親戚が集まってできている国」といえる。 

結論は「先祖が重なっているので、実際の人口人数は計算のようにはいかない」という事です。しかしどの時代にも、必ず皆さんの沢山のお先祖様の誰かがいたことだけは間違いなく、ここが大事です。「どの時代にも必ずいた2000年の先祖をみんな集めれば、数えきれないほどたくさんいた!」という事は間違いありません。

相田みつおさんが「自分の番 いのちのバトン」でこう書いています



5.まとめ

歴史を学ぶことは、なにかよそ事の知識ではありません。私たち自身の沢山のご先祖様が歩んできた、その道を、その歩みを学ぶことです。日本には歴史の節目に大きな仕事をした「聖徳太子、源頼朝、北条時宗、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、西郷隆盛・・」などの有名人がいます。しかし有名人だけでは日本という国は生まれません。ここまでバトンは受け継がれてきません。この日本の過去を生きてくれた数えきれないほどの日本人がいて、彼らが歴史上の有名人たちと共に歩んだから、一緒になって日本を守り育ててきたから、今のこの日本があるのです。

 そういう感謝の気持ちで歴史を勉強することが大切です。歴史はまさに「日本人である私たち自身」についてのお話なのです。



 6.私の補足

 斎藤さんが「今の学校歴史教育は、子供を日本嫌いにしている。間違っている!」と思ったのは、学校で歴史を学んだ生徒が「日本人に生まれなければよかった」と書いたからです。

「日本の過去を反省する為なら、史実を曲げてでも日本人が悪事を行ったと教えなければならない」と考える教師がいて、文科省検定教科書が自虐的な内容で「日本の良さや、世界的な独自性など、国民として知るべき内容が学べないようになっている」からです。そういう学び方をした子供が大学を卒業して先生となり、自虐的な教科書を使い自虐的な授業を行う・・そういう歴史教育が終戦後80年間繰り返し行われてきたのです。

 私たち日本の大人は、こういう歴史教育の現状を知り、危機感を持ち、学校教育を正していくことに目覚め、是正しないと・・「祖先が苦労して築き上げてきた日本の心、生き方」が、白蟻が家を倒すように消失してしまいます。ところがそういう危機感を抱いた人々が、「それなら歴史教科書を自分の目で確かめよう」と入手しようとしても、実に巧妙に頑強に、私達の目に触れないような壁で阻まれ、歴史教科書が一般国民の目に触れないような仕組みが出来上がっています。

 ➀教科書入手が不可能な仕組み・・一般書店やAmazonで注文できない

 ➁公立図書館にも小中高の教科書は置いてない(大事な図書なのに何故?)

 ③検定合格教科書は学校関係者に送付され、教科書選定は学校関係者だけで行っている

こういう現状に危機意識を持ち、私達自身が次のような現状打破の行動、支援する努力は、こういう状態に気付かず放置してきた私たち大人の責任・使命といえます。「未来を生きる子供たちが、家族・仲間・地域の人々・国・世界の人たちと、仲良く、理解しあい、助け合い、発展しあう平和な世界をつくれるように」私達も、次の事を頑張りましょう。

※ いつでも誰でも、中高の教科書を閲覧できる環境をを実現すること(=図書館への常備、ネット・一般書店での販売)」

※ 教科書選定に、学校関係者以外の有識者・一般人が関与し、その選定評価内容を公開すること

※心ある人が最寄り図書館に「国史教科書(令和書籍)市販本」を寄贈する (文科省も、教育委員会も、学校関係者も長年 馴親み体に染み込んだ仕組みを変える気はありません。まず一般市民有志が自腹を切って図書館に寄贈し「一般市民の目に触れるようにする」ことから始めるしかありません)


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