2024年9月6日金曜日

1-11.日本の心・歴史を取りもどそう

  両陛下は国賓として英国訪問、がん闘病中のチャールズ国王は晩餐会で「英国へおかえりなさい」と日本語で挨拶され、両陛下は「素晴らしいおもてなし」に深く感謝されました。また世界中がこの親密なロイヤル外交を祝福しました。



この華々しい歓迎パレードや各所訪問される両陛下を一目見ようと、ロンドン市内に沢山の聴衆が詰めかけていました。その中には沢山の日本人がいて「素晴らしかった!」と興奮して話す姿を見てこちら迄嬉しくなりました。しかし一方で、英国の人々が現地の日本人達に次の質問をしたら何人が答えられただろうと心配になりました。

「この天皇は何代目ですか?  初代天皇のお名前は? その方はどうやって日本を建国されたのですか? 歴代天皇で特に尊敬されたのは誰ですか? どんなことをされましたか?」

私達日本人は皇室行事の華々しさに感動する一方で「皇室を中心とした日本人の在り方、日本の歴史」を正しく理解し大事にしているでしょうか? かって福岡県が行った高校生意識調査で「日本を建国した人は誰か?」に正しく答えたのは僅か2%でした。もし米国で「初代大統領は誰か?」と質問したら100%正しく答えるでしょう。これは高校生だけでなく、東大生でも、霞が関のエリート官僚も、現役社会人も同じでしょう。



1.   「世界無比の皇室と、日本の歴史」を知らない日本の危機

欧米の人々は「日本の皇室が神話から今上陛下まで、ただの一度も途切れることなく続いている奇跡の王室」であることを知り驚嘆と敬意を抱きます。しかしその日本人が日本の歴史を知らず何も語れないことを知ると呆れて軽蔑感を覚えるそうです。まことに恥ずかしいことです。確かに日本人は、華々しい皇室外交・行事の場面では感激・興奮しますが・・古事記や日本書記の日本神話や歴史には全く無関心で「軽佻浮薄」です

『なぜ私達は日本の歴史を知らない国籍不明の日本人になったのか?』

『一体日本の歴史教育はどうなっているんだ?』

と思い歴史教科書を購入しようとしても、大型書店も大図書館も、アマゾンで購入しようとしても手に入りません。国民の基礎である「歴史教科書」がなぜ簡単に購入できないのか? あたかも国民の目に触れないように、学校や出入りの業者や出版社が囲い込んでいる印象です。 それでも手を尽くして入手した「東京書籍、教育出版、実教出版、学び舎 」など全国で使われている一般的な歴史教科書を読んで愕然としました。これらの中学歴史教科書は、奈良時代以前は全く触れず「古事記や日本書記」は名前の紹介だけで「天皇」は存在しないように完全に抜け落ちています。「学び舎」は特にひどく日本非難に終始しています。これは何に基づいているのでしょうか?



そこで戦後GHQ指令の『教科書検閲の基準』を確認したところ、何と今もそのまま適用されているのです。つまり戦後80年経過しても文科省はGHQの指示に基づいた教科書検定」を行っており、GHQ指示通りの教科書が作成され、学校教育が行われているのです。学校関係者が80年前の敗戦根性で化石化している・・何とも恐ろしい日本です!

GHQの教科書検閲基準】(掲載不可事項)高橋史朗「検証・戦後教育」

  天皇に関すること

  国家的拡張に関すること

 ③ 愛国心に関すること

 ④ 日本神話の起源や、楠木正成のような英雄、道義的人物としての皇族

 ⑤ 神道や祭祀、神社に関する言及、等々

さらに驚くことに昭和20年代、共産主義者が火炎ビンなどの武力闘争に励んでいた頃、日本共産党幹部の志賀義雄は次のように指導しています。

何も武力闘争する必要はない。共産党が作った教科書で、社会主義革命を信奉する日教組の教師が、みっちりと反日教育を施せば、3040年後にはその青少年が日本の支配者となり指導者となる。教育で共産革命は達成できるのだ」

今から70年以上前の共産党幹部の発言ですが・・まさにその通りになっています。特に有名進学校の「灘・開成・筑波大付属等」が反日一色の「学び舎の歴史教科書」で学び、東大、霞が関官僚となっている・・こういう大変な事態になっていることに私たち日本人は危機感を持たないと日本は消滅します

一縷の希望は、文科省と長年戦って認定を勝ち取った2つの教科書です。

「新しい歴史教科書」 自由社(藤岡信勝)、

「中学歴史」 令和書籍(竹田恒泰)

しかしこの待ち望んだ二つの教科書の採用は頑強な抵抗にあっています。各自治体教育委員会、学校関係者による既存教科書の拘泥固執、採用妨害が頑強なのです。それなら心ある市井の大人たちが、市販されているこの教科書を非一家に一冊常備して「日本人の在り方」を学び磨き、子供たちに広げていきたいものです。 80年もの間 日本を貶めてきた教科書が消滅するまで!

2, 日本の中学歴史教科書の悲惨な現状

 「国を愛する心、歴史観」を作るのは学校教育です。特に心の柔らかい小中学生への歴史教育で形作られます。しかし全国96%の小中学校の歴史教科書は奈良時代以前や天皇への記述は全くありません写真上側2書の東京書籍、教育出版など殆どの教科書がそうです。「古事記や日本書記について詳述した教科書は、文科省検定で指摘が多くなり一発不合格になる懸念」があるからです。学校で「大事な事が欠落した歴史教科書」で日本の歴史を学ぶのですから、「日本を建国した人を知らない」「日本の歴史の流れ、重要な歴史的事件と背景を全く知らず関心もない国籍不明人になる」のは当然です。 

3.  「ともに学ぶ人間の歴史」(学び舎)・・日教組現職教師たちが執筆

「巻頭言」も「歴史を学ぶ意義」もなく1ページ目から突然【歴史と出会うー6月23,沖縄で胸がつまります】の記事から始まります。「子供に何を学習させたいのか・・」「どんな日本人を育てたいのか・・」「なぜ人間の歴史は沖縄戦から始まるのか?
 前出の「日本共産党幹部の志賀義雄の言及」そのものの教科書という印象です。さすが共産主義色強い日教組の先生方が作った歴史教科書です。歴史教科書で一番大事な「その事件は何故起きたの?」「ほかの何と因果関係があるの?」といった疑問を抱かせない内容で、色々な戦争・事件などが羅列してあるだけの、いわゆる「歴史は暗記科目」という典型的な歴史教科書です。原因や世界情勢との関連性に全く触れず、各章の世界地図の中心が中国なであるなど、全てが中国・韓国中心に述べられており、日本は極悪非道な国であると生徒に刷り込んでいきます。これが灘開成・筑波大付属などで使われ、頭の良い生徒が東大・霞が関官僚になって反日政策を進める・・何とも空恐ろしい日本の教育現状です。




4.「新しい歴史教科書」 (自由社)への期待

「新しい歴史教科書をつくる会」は、反日教科書しかない日本の歴史教育を危惧し、藤岡信勝氏を中心に平成9年(1997)に結成されました。そして平成14(2002)から19年間、中学校で使用され、従軍慰安婦」などの事実無根の自虐史観を正す独自の教科書を提供してきました。



※自由社の巻頭言「歴史を学ぶとは」に、この教科書で学ぶ目的が、分かり易く的確に表現されており、学習意欲がわいてきます。
ご先祖様が生きた歴史を知ること・・過去に起こったことを、過去の人がどう考え、どう悩み、どのように解決していったかを知ること・・
日本歴史の伝統・・世界のどの国にも、夫々固有の歴史があります。日本は豊かな自然に恵まれ、独自の伝統を育てました・・
自分の事として考える・・歴史を学ぶときに大切なことは、それぞれの時代にご先祖様が直面した問題を知り、私達も自分のこととして想像してみることです・・


ところが文科省は「新しい学習指導要領」に基づいて少し修正した当教科書を一発不合格としました。既存の教科書とは全く毛色が違い真実を記載されたのに怒ったのか、文科省H28年の「教科書のページ数の1.2倍以上の検定意見がつくと、年度内には合格させない」という「検定新基準」を作ったのです。教科書の真偽ではなくテニヲハレベルの指摘でも一発で不合格にできる訳です。 これにより認定され19年間市採用されていた自由社版は、平成30年一発不合格となりました。自由社への指摘を「学び舎教科書」に適用すると不合格のはずが合格! さすが二重基準の反日文科省です。 検定調査官の次の指摘を見ると不勉強・不見識極まり、「これが文科省検定官のレベルか? 検定官こそが不適任・不合格!」です。

天照大神は古代の歴史と関係ない(ならば伊勢神宮は?)

◆仁徳天皇は古墳に祀られていない(古事記最大・偉大な天皇なのに?)

◆聖徳太子は古代律令国家建設の方向性を示していない(何を根拠に?)

◆毛利輝元は関ケ原合戦の西軍大将格ではなかった(何を根拠に?)

◆本居宣長がいなくても「古事記」は読めた(何を根拠に?)

◆坂本龍馬は大政奉還に関与しなかった(何が根拠?)

◆コミンテルンは世界の革命運動と関係なかった(何故?)

◆中華人民共和国は「共産党政権」ではなかった(何故?)

 こういう低レベルの検定官に対して、藤岡氏ら自由社の方々は粘り強く折衝を繰返し再び認定されました。しかし以前採用していた約30校が再び採用するには校長交代もありゼロからの出発になります。文科省の狙いはそこだったのでしょう。
 元文科事務次官の前川喜平氏が、自由社の「一発不合格」報道に接して Good Job!」 とSNSに投稿し後輩の成果を讃えています。彼等文科省のドス黒い反日教育の計画性を暗示する象徴的な出来事でした。 

5.「中学歴史」(令和書籍:竹田恒泰編纂 各家庭に一冊常備を!

天皇の系譜をベースに日本史を構成した 「日本の国史」です。日本の始まりや、古事記・日本書記の主要部の紹介、特に近代日本の重要な国際事件が克明で、どういう世界事情や関係国の意図、日本のおかれた状況によって戦争が引き起こされ、人類史上最大の残虐な原爆投下指令がなされたかなど、外国重要文書などを引用して分かり易く紹介されています。まさに国民待望の歴史教科書です。

しかし平成30年に初申請した時、文科省は受付けてもくれませんでした。
 それから毎年「文科省の指導要領」と突き合わせ、改訂し申請し続けて、ようやく令和2年に受付け、殆どのページに、不適応箇所朱記をつけて不合格返却されました。それが下の「検定不合格:中学歴史」の市販本です。文科省の検定姿勢・検定レベルがよくわかる貴重な資料です。ぜひ多くの方に購入して頂き、日本の検定レベル(GHQの検定指示を80年間守り通している低レベルさ)を知って欲しいと思います。

「文科省は本来、手本となる歴史教科書を作成し提示すべき立場」です。戦前の文部省が作成した「尋常小学校 国史教科書」を見ると、将来を担う子供たちに重要な史実の起承転結とその原因、正しい歴史観が豊富に盛り込まれています。現代に生きる私達や子供や孫にも是非使いたい、現代に通用する素晴らしい内容です。「ケチつけ役人に堕落した文科省」は、国民にとって誠に迷惑で不用な存在です。



「中学歴史」(令和書籍)の巻頭言(歴史を学ぶ目的)
 書籍は冒頭1~2ページで全体内容の8割が分かると言います。この教科書の書出しは、日本歴史を学ぶ目的が鮮明で、老境の私でも学習意欲が沸々と湧いてきます。

【現在国連加盟国は193ヵ国ですが、その中で最も歴史が長い国は「日本」です。日本よりもっと古い国は沢山ありましたが全て滅んでしまい、別の王朝が起きては滅び、現存する世界最古の国が「日本」なのです。・・(中略)では世界は王朝交代の歴史であったのに、なぜ日本だけが一度の王朝交代もなく今に至るのでしょう。 その答えは、諸君がこの教科書をしっかり読み、自分で興味を持ったことを調べ、そして友達と議論して、自分の力で発見してください。自分の生まれ育った国の歴史を知ることは、自分の起源を知ることと同じです。ワクワクドキドキの連続になると思います。この教科書はその旅の入り口です。】



この教科書に対する文科省教科書検定員の「不適箇所の朱書き」は、殆どが見当はずれの不当なもので、まるで終戦直後のGHQの墨塗り指示そのものです。文科省は平成30年初提出から3年間受付もせず、『受審不合格』で門前払しています。令和2年に初めて不適箇所の指摘返却があり、竹田さん等は足繫く文科省に通い真意を問い議論しました。そのやり取りが巻末に掲載されています。指摘は殆どが「子供が誤解する」「子供が理解できない」とありますが、「検定官自身が不勉強で、中学生レベルの歴史真実も理解できず誤解している」と自白しているようなもので、何ともお粗末です。

他の教科書(例えば「学び舎』=灘、開成、筑波大付属など採用の反日教科書)は、重要な歴史事件の記述が少なく、偏った見解の事件が脈絡なく羅列され、歴史の流れや事件の原因・他への波及・繋がりの言及・資料提示がなく、大人の私でも読んでいて頭が痛くなります。ただの受験暗記用の歴史資料のようなもので、元前川喜平文科省次官はじめ東大出身官僚たち好みの、日本人には役に立たない、中国・韓国主体の反日教科書です。 市販されていますので、日本の将来を憂える方は是非購読し「こういう教科書を有名校のエリートは学び、高級官僚となって日本を動かしているのか!」と認識する材料にしてほしいと思います。

令和書籍教科書冒頭の「戦後各国略年表」
 戦後初めて歴史教科書に掲載された画期的な表です。この表から、世界の歴史が俯瞰でき、重要なことが沢山学べます。

中国5000の歴史」と、習近平や中国共産党は胸を張りますが・・かの国が「中国」という言葉を使いだしたのは、1949年に毛沢東が「中華人民共和国独立宣言」してからです。この長い国名は不便で短縮して中国と呼ぶようになりました。従って正確には「中国75年の歴史」というのが正しいです。「秦、漢、随、唐、宋、元、明、清、中国」は、夫々全く関連のない異なる民族による王朝です。
 最下段のアメリカ合衆国は、建国後わずか250年の新興国です。
 それに対して日本は、「古事記・日本書記」の記録に残る天皇だけを見ても、1600年以上の世界最長の歴史があり、その以前は神話だとしても「神話から現代の今上陛下が連綿と続いている、地球上唯一無二の歴史を持つ民族、国家」なのです。



「世界唯一無二の歴史を持つ日本皇室系譜」
 初代神武天皇から126代目の今上陛下まで途切れることなく全て男系でつながっています。この大事な継承図が、現在全ての歴史教科書に掲載されていません。唯一掲載した「令和書籍の歴史教科書」だけで、来年から使用できます。心ある教育関係者は是非市販版を購入し、また各家庭に1冊常備したいものです。大人こそ大事で必要な教科書です。



 「トルーマンが原爆投下指示に至る経緯、昭和天皇とマッカーサーの初会見内容」など、日本人にとって重要な歴史事実が、米国の公式文書付きで紹介されています。
 文科省や日教組、共産党や立憲民主党、朝日・毎日・東京新聞などは、中国の魏志倭人伝以前の古事記・日本書記の神話は、口伝によるもので後世の天皇による作り話と軽視します。しかし口伝による伝承は、その民族の価値観・記憶遺産です。彼ら左翼がそう主張するなら、キリスト教・イスラム教徒の信仰の原典である「旧約聖書」は「作り話だから世界中が無視しなければならない」という事になります。真面目にそんなことを世界に向かって発信すれば「神話も大事、余計なお世話」として軽蔑されるだけでしょう。 

④「歴史教科書は目標と内容で選べ」(藤岡信勝)





※「南京事件」に対するR7各出版社の記述、自由社「通州事件」






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