幕末の昌平黌塾頭の佐藤一斎は「言志四録」で「學ぶ」について次のように教え、「佐久間象山、吉田松陰、勝海舟、西郷隆盛、坂本龍馬・・」などの志士に大きな影響を与えました。
少にして學べば 壮にして為すことあり
壮にして學べば 老いて衰えず
老にして學べば 死して朽ちず
佐藤一斎が示す「學ぶ」は、複数の大人達が、ひとりの子どもを一人前に引き上げていく営み。教える側の大人が主役です。子は大人達から教育を授かる立場、飽くまで教える側が主体です。 これに対して「学ぶ」は、子が自ら学ぶだけで大人は叱咤するだけ、まさに現代の教育貧困そのものです。これでは国の存亡危機に「無我無私で命を懸ける真の日本人」が育つ訳がありません。
佐藤一斎が少・壮・老年の人々に対して教えた「學ぶ」とは・・
「青少年を大人たちがしっかりと鍛え上げれば、その青少年たちは壮年に達した時に為すべきことをしっかり為すことができるようになる。 壮年を老壮たちがしっかりと鍛え上げれば、その壮年は老いても尚衰えることはない。 老境に至ったものを神々がしっかり鍛え上げれば、その老人の魂は死んでも朽ちることはない」
つまり「學ぶ」とは、生涯を通じて、ご先祖様や、そのずっと以前の神々様が築いた哲学をしっかり魂に刻んでいくことです。そして自分の人生を振り返り、世のため人のために、人生最後のお勤めをいかに果たしていくか、そうすることで初めて人の魂は朽ちることなく永遠の存在になると説いています。
こういう観点から、「現在日本の歴史教科書は、ご先祖様や神々が築いた哲学を、しっかり魂に刻める教科書」になっているでしょうか? 残念ながら真反対の「ご先祖様や神々が築いた哲学を、全く除外・無視した国籍不明の反日・自虐歴史教科書」となっています。これでは健全な青少年・壮年が育つわけがありません。
▲戦後日本人は自信を失い、大人の責任「教育」「學ぶ」から逃避
▲昭和27年に占領は終わったのに「なぜGHQ教科書検定基準を守るか?」
▲現代人は「なぜ日本人の骨格を作る歴史教科書に関心がないのか?」
▲育成なしの教育、子供の自主性尊重だけで立派な子供が育つか?
現代の代表的歴史教科書の重要項目記述を比較しました。【➀反日教科書(学び舎)、➁自虐教科書(東京書籍)、➂推奨国史教科書(令和書籍)】の重要項目比較です。現在の教育環境の危機を、是非感じて頂きたいと思います。
中学歴史教科書の自虐度 濃淡比較 |
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出版社 |
学び舎 (反日史観) |
東京書籍等7社(自虐史観) |
令和書籍 (真実史観) R6検定合格 |
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採用校 |
灘・開成・筑大付属等 |
全国公立中 90%以上 |
未(R7年度より) |
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特徴 |
▲天皇や古事記全く無視 |
▲天皇や古事記全く無視 |
◎有史以前から連綿と続く、天皇を中心 |
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古事記 |
<消された日本の起源>天皇記載一切なし、 「古事記・日本書記」「皇統起源」言及なし 「魏志倭人伝で日本歴史登場⇒古墳時代⇒飛鳥時代」が僅か4ページ |
<消された日本の起源>天皇記載一切なし、 「古事記・日本書記」「皇統起源」言及なし
「縄文・弥生⇒魏志倭人伝言及⇒古墳時代⇒飛鳥時代」が僅か6ページ |
日本最初の公的歴史書「古事記・日本書記」をベースに、50ページに亘り解説(P19~70) |
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「仁徳天皇」かまどの煙 |
記述なし |
記述なし |
第16代仁徳天皇の治世で大阪平野の開発、治水工事が行われました。これは日本史上最初の大規模工事とされます。 |
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聖徳太子の外交 |
「厩戸皇子の誕生」 |
「聖徳太子の政治」 |
「聖徳太子の対等外交」 |
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日清戦争 |
朝鮮政府が農民蜂起鎮圧のため清に出兵を求めたので日本も出兵しました。 |
朝鮮では、日清対立の中で政治や経済が混乱し甲午農民戦争が起こりました。彼らは腐敗役人追放や、外国人の排除を目指しましたが、朝鮮政府が清に出兵を求めたため、日本は朝鮮に出兵し日清戦争が始まりました。 |
わが国は朝鮮や清と協同で欧米露の侵略防衛を考えましたが、ロシア不凍港獲得目的の極東進出に強い危機感を持ち、朝鮮半島に独立してもらう必要がありました。しかし清は弱体化、朝鮮は清の属国のままで改革派と保守派の主導権争いの渦中です。 |
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日露戦争 |
ロシアはシベリア鉄道を完成させ、義和団事件後も中国東部に軍隊を増強していました。日本は日清戦争の賠償金で軍備拡張し日英同盟を結んだことから日露の対立は一気に高まりました。こうした中で日本はロシアに宣戦布告して日露戦争を始めました。 |
ロシアは義和団事件後も大軍を満州にとどめて事実上占領し、更に韓国への進出を進めました。韓国での優位を確保したい日本はロシアに対抗し、ここに日露戦争が始まりました。 |
ロシアは義和団事件後も極東から軍を撤退せず増強し、日本国防上の重大懸念になりました。伊藤博文など大国ロシアとは協調すべきという意見もありましたが、日英同盟でロシア対抗の環境が整いました。しかしその後もロシアの満州占領・軍備増強は続き、日本の独立が脅かされ続けます。日本は「満韓権益交換」の妥協案を出しますがロシアは拒絶。ここにロシアの満州・朝鮮占領植民地化意図が明確となり、国交断絶し開戦しました。 |
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日露戦争後の日本とアジア |
日本はポーツマス条約で朝鮮半島優越権、遼東半島租借権等を得ました。続いて韓国の外交権を奪い保護国としました。(P198) |
日露戦争での勝利によって日本は列強としての国際的地位を固めました。国民の中には大国意識が生まれ、アジア諸国に対する優越感が強まっていきました。 |
日露戦争後、大韓帝国と保護条約を締結して外交権を取得し伊藤博文が初代総督になりました。日本は対ロシア安全保障の為に朝鮮半島安定が必要で、日本主導で朝鮮の近代化を進めようとしたのです。 |
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世界恐慌と |
1929年になると米国はそれまでの好景気から不景気のどん底に陥りました。そのきっかけは、株価の大暴落で銀行破産、多数の会社が倒産し失業者が1933年に1,300万人になりました(全労働者5,000万人)この不景気は世界中に広がりました(世界恐慌) |
米国は第一次大戦の被害を受けず繁栄が続き世界経済の中心でしたが、1929年株価が大暴落し、取り付け騒ぎが起きて銀行や工場が倒産して失業者が溢れ、更に世界中に広がり世界大恐慌となりました。米国は高い輸入関税をかけ、各国は自国第一政策を追求したので国際連盟や軍縮などの国際協調体制は大きく揺らぎました。 |
昭和の初期は世界経済が不安定で、国際的不安が広がった時代でした。昭和4年(1929)に米国で起きた株価大暴落で米国経済は大混乱に陥りました。人々は銀行に殺到し、銀行が連鎖倒産、金融システムが機能不能になりました。そこに誤った高金利政策が拍車をかけ、多くの会社が倒産、失業者が溢れかえりました。この不況は世界中に広がり、10年続く世界恐慌となりました。 |
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ポツダム宣言と原爆投下 |
1945年7月、米英中の首脳が、日本の無条件降伏を求めてポツダム宣言を発表しましたが、日本政府は「ただ黙殺するのみ」と言明しました。 |
1945年7月、連合国はポツダム宣言を発表し日本に無条件降伏を求めましたが、日本は直ぐには受け入れませんでした。 |
7月16日米国で人類史上初の核実験が行われ、その威力はTNT火薬15,000トン以上、爆発台21mの鉄塔は瞬時に気化しました。大統領はこの日を境に別人になったと言います。しかし高官たちは原爆を使用しても日本は降伏しないとみて反対でした。すでに東京はじめ66都市を空爆されても戦闘意欲を失っていないからです。しかしバーンズ国務長官だけは原爆使用に積極的でした。ソ連は米国の原爆使用前に参戦すべきだと決断、米国はソ連参戦前しか原爆使用できないと考え、7月25日大統領は、日本に二つの原爆投下を命令します。 |
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昭和天皇とマッカーサー元帥の会談 |
記述なし |
記述なし |
昭和天皇が初めてマッカーサー元帥をご訪問になったのは、昭和20年9月27日です。元帥は当初、天皇が戦争犯罪人として訴追されないよう命乞いに来るのではないかと考えていたようです。ところが昭和天皇は、元帥の想像もつかないことを述べられました。 |
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誠実(従順)で変化を好まない日本教育界は黙々とこれに従い、80年経過した今も「GHQの教科書検閲基準」に縛られ、これを学んだ生徒が大学卒業して教師・出版会社員となり、無意識的に「自虐史観を固定強化、条件反射的に拒否反応」するようになっています。占領終了後72年経過しても、現在使われている歴史教科書は、見事に「GHQの教科書検定基準に沿った内容」となっています。
「GHQの教科書検定基準」=そのまま現文科省検定基準となりタブー視
➀天皇に関する用語、
➁国家拡張に関する用語
③愛国心につながる用語
④日本国の神話の起源や、楠木正成のような英雄および道義的人物としての皇族
⑤神道や祭祀、神社に関する言及、などなど
教科書は本来、誰でも全教科書実物を手にして比較できるのが当然です。しかし一般人には目に触れないように巧妙な教科書販売システムが構築されており、全部の教科書を手に入れるのはほぼ不可能に近い状態です。従って現在「歴史教科書の全出版社比較書」を目にすることはありません。本来国民にとって一番重要な出版物なはずです。このことを「とんでもないことだ!」と思う日本人が一人でも増え、下の状況を変えていく力となって頂くことを切に願っています。
➀教科書入手が不可能⇒一般書店やAmazonで注文できない
➁公立図書館にも小中高の教科書は置いてない
③毎年の教科書選定は学校関係者だけで行っている
まず、私たち大人が、こういう現状に危機意識を持ち、私達自身が次のような現状打破の行動、支援する努力が欠かせません。
※ いつでも誰でも、歴史教科書を閲覧できる環境実現(=図書館への常備、ネット・一般書店での販売)」
※ 教科書選定に、学校関係者以外の有識者・一般人が関与し、その選定評価内容を公開する
※心ある人が最寄り図書館に「国史教科書(令和書籍)市販本」を寄贈する
文科省も、教育委員会も、学校関係者も長年
狎れあいで体に染込んだ仕組みを変える気はありません。まず心ある地方議員が関心を持って教科書選定の仕組みの大改革を行い、一般市民有志が自腹を切ってでも「優良教科書(市販本)を図書館に寄贈して、一般市民の目に触れ、自虐教科書を排除できるようにする」ことから始めるしかありません。
2.中学歴史教科書の自虐度 濃淡比較
最近の若者に「日本が侵略されたらどうするか?」と聴くと、かなりの若者から必ず「今の暮らしができるなら占領されてもいい。戦争で殺し合うのは嫌だ」という答えが返ってきます。何という脳天気さ、平和ボケでしょう。「侵略」は相手国の尊厳・日常生活・家族・経済・文化・宗教など、アイデンティティ一切を奪い、侵略国に置き換えることです。「今の暮らしが保証されたら・・」など歯牙にもかけられないことは、小学生でも分かることのように思いますが、現代人の思考力・想像力はここまで劣化しています。
強権独裁大国が経済破綻すると、その挽回・固塗のため戦争を始めることは歴史が証明しています。こういう危機から国・国民を守る備えなくして独立国家とは言えません。強権独裁国から侵略された国・民族の悲惨さは、ウィグル・チベット・内モンゴルを見れば歴然としています。民族の尊厳も、言語・宗教の自由も奪われ、奴隷的服従を強いられ同化されていきます。ましてや反日教育で塗り固められた隣国が日本占領したらどうなるか・・戦前の「通州事件」「上海事件」の身の毛もよだつ惨殺、かの民族の残虐さを、現代日本人は知るべきです。
その中韓におもねった日本の反日・自虐歴史教科書に対して、もっと多くの日本人が危機意識を持ってほしいと思います。
代表的教科書【➀反日教科書(学び舎)、➁自虐教科書(東京書籍)、➂推奨国史教科書(令和書籍)】の重要項目比較です。現在の教育環境の危機を、是非感じて頂きたいと思います。虐さを、現代日本人は知るべきです。
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