豊かな富良野平野の田園、美瑛の波打つ広大なパッチワークの丘、その向こうに雄大な十勝連峰。まさに北海道を代表する美しい景観です。噴煙を上げているのが昭和37年に噴火した『62-Ⅱ火口』です。
20年数前、念願の北海道勤務となりました。しかも「24時間思考停止するな」の出光本体と違って、石油備蓄基地は週休二日、AM8時~17時の人間らしい勤務時間、週末は家内とドライブに出かけ雄大な北海道の大自然を満喫しました。特に憧れの大雪山旭岳・天人峡、黒岳・層雲峡、美瑛パッチワーク、後藤純男美術館などへ家内と何回も出かけました。そのドライブの途中いつも十勝連山を遠望し「いつかあの最高峰十勝岳に立ちたい!」と思うようになりました。問題は助手席の家内をどう説得して(だまして)連れていくかです。登山はきつくても、頂上を極めた時の爽快感、360度の絶景・達成感を共有化したかったのです。そしてそのあとは富良野を通るときは必ず「あの最高点に立ったのだ!」と思いながら違った景色が見えるはずでした。
北海道の美しい大地は、オホーツクプレートがユーラシアプレートに衝突して発生した数回の破滅的巨大カルデラ噴火によって形成されました。その最終段階の火山活動で出来たのが大雪十勝火山群です。 そして3500年前からの火山活動は十勝岳北西斜面の火口に集中し、その火砕流や泥流は富良野・美瑛に多大な災害を引き起こしてきました。 三浦綾子の『泥流地帯』は、大正15年5月に発生した十勝岳大噴火&融雪泥流で富良野が埋め尽くされた悲惨な大災害を元に貧農家の苦闘が描かれています。
今回は2005年に十勝岳登山に挑んだ私達夫婦の苦闘(笑)と暴れん坊
十勝岳災害紹介です。
1. 『望岳台』
2005年8月22日初登山記録です。 望岳台は十勝岳登山口ですでに標高930m、ここの駐車場に車を置いて、2077mの頂上まで往復5時間の山歩きです。(標高差1147mでかなりきついです)
2.鞍部が3つある十勝岳
3. 十勝岳登山中の家内・・ヘロヘロ、文句グタグタ
(妻)「何か、旭岳より疲れた。十勝岳が200m低い筈だけど?」
(私)「うん、でも旭岳は標高差800mだけど、今回は標高差1145mだから少しきついかな?」
(妻)『ナヌッ?!ダマしたな!!』(笑)
でもとにかくも夫婦で100名山の北海道2座を登り切ったのだから「かあちゃん、エライ!」
4. 鞍部3つを超えて十勝岳山頂
この時はガスが酷く、3m先も見えないほどでした。「旭岳と言い、十勝岳と言い、何にも見えない! 苦労して登っても、アナタが雨男だからよ!」と、20年たっても苦情を言われます(笑)
5. 十勝岳白金温泉「白髭の滝」
十勝岳中腹にある白金温泉は、薬効・眺望に優れ、また温泉街の中に名勝「白髭の滝」があり、北海道でも大人気の温泉です。
6.
十勝岳白金温泉の避難道
大正15年の十勝岳大噴火の融雪泥流で、最初に飲み込まれたのが十勝岳山麓にある白金温泉でした。その教訓に基づき、噴火情報と共に温泉街から直ぐ高台避難できるように設置されたシェルター付き避難道です。
7. 『泥流地帯』記録
大正15年5月の十勝岳大噴火で発生した「融雪泥流」は、あっという間に富良野平野を埋め尽くしました。何十年もかけて原生林を切り開き豊かな田園を築いてきた農民の努力の結晶は、瞬時に不毛の荒野になりました。
しかし農民たちは不撓不屈の精神で、流木や岩石を根気よく取り除き、再び今日の豊かな田園を復興しました。富良野を訪れるたびに先人達の偉業を思い感動します。(下は十勝岳火山砂防情報センター)
8.
十勝岳の噴火口群
3500年前から十勝連峰の噴火は、すべて十勝岳北西斜面で起きており、溶岩流・火砕流・泥流は全て北西側の谷を伝って富良野・美瑛市街・田園地へ流れています。その真っ先に被害を受けるのが「白金温泉」です。
9. 大正15年の大噴火記録写真












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