2026年10月24日土曜日

16. インディアン水車でサケ資源保護

  最近サンマが不漁で庶民魚が高級魚になってしまいました。その原因は、中国・韓国の大型漁船が、日本へ回遊前のサンマを太平洋上で乱獲しているからで資源枯渇が危惧されます。その中国は原発処理水放流を政治問題化して、自国では10倍以上高濃度の汚染水を放流しながら「日本の海産物輸入禁止」、一方で日本沖の太平洋上でサンマ乱獲を続け「中国産」と称して中国内で食べています。こういう手前勝手な国相手の貿易は速やかに縮小し、国内消費を増やし、他の友好国と連携を強めるべきです。・・と思っていたら、高市政権になってから急に中国自ら「レアアース禁輸、渡日規制・帰国命令」など矢継ぎ早に反日施策を強化しています。お陰で傍若無人の煩い人々の来日が止まり、日本本来の静かな心穏やかな日々が戻ってきました。ただ日本近海での乱獲や怪しげな軍事・スパイ行動は強化されており、しっかりと国防を整え備える必要があります。

かって日本は、乱獲による資源枯渇をニシン漁で経験しています。明治時代から1957年まで、ニシンは北海道の水産業を支え、最盛期は年100万トン近い漁獲量を誇っていました。留萌・小樽はシーズン中 活気に溢れ、ソーラン節や小樽ニシン御殿はその頃の繁栄を今に伝えます。しかし1897年をピークにニシンの資源は消えていきました。極端な乱獲が原因と言われています。

 サケも資源枯渇の危機がありましたが、サケの『生まれた川へ遡上する習性を利用』して捕獲、採卵・孵化させて川へ放流する増殖事業で資源が復活しました。ここ千歳のインディアン水車は年間およそ20万尾のサケを捕獲し人工ふ化させて数億匹の稚魚を放流しています。(サケ遡上は9月下旬~11月中旬までの約2か月です)

1.   「千歳川を遡上するサケの大群」

秋のサケ遡上最盛期、千歳川のインディアン水車前は、このように遡上サケのラッシュ状態となります。

遡上するサケは、このインディアン水車の水路以外はブロックされて遡上できないので一網打尽です。 47年前、尊敬する下山さんに案内されて訪れた時、『サケが可哀そう。自然のままにしておけばよいのに・・』と思いましたが、下山さんに『サケ資源の確保のためには捕獲・採卵・孵化養殖・放流しかないんだ』と教えられ、日本人の知恵に心底感服しました。

「インディアン水車」は、北海道庁初代水産課長となった伊藤一隆氏が、明治19年、水産事情調査のためにアメリカに渡った際、西海岸のコロンビア川で実際に見学し、日本に紹介したのが始まりです。
 明治20年に帰国した伊藤は、自ら千歳川の調査を始め、古くからサケの天然産卵場として知られていた千歳郡烏柵舞村(うさくまいむら:現在の資源管理センター千歳支所の辺り) を、ふ化場建設の地に選定しました。そして明治21年、千歳川でサケのふ化事業が始まりました。

インディアン水車でサケを捕獲する水産事業者たち。捕獲されたサケは、生きたままトラックですぐに『サケマス孵化場』に運ばれ、採卵・受精させます。採卵採精した後の成体は、殆んど痛んでいませんので、食用として市場に出回ります。(自然に産卵地まで遡上させたサケはボロボロに傷つき、産卵・受精後は力尽き消耗しきって死滅し、とても食用にはなりません。)

2.   大人気の「インディアン水車見学」

この季節になると、遡上するサケの大群と、インディアン水車で捕獲される様子を見学する為に、このように大勢の観光客が押し寄せます。

3.   「千歳水族館」の水中観察ゾーン

千歳川の真横からサケの遡上を観察した後は「千歳水族館」で、千歳川の水中真横から遡上するサケを観察しましょう。その後は、大水槽で淡水魚たちの大遊泳を楽しみましょう。千歳空港から車で20分、北海道を秋に訪れたら、(季節外れでも)是非立ち寄りたい観光スポットです。これは千歳水族館地下1階の『水中観察ゾーン』から千歳川の中をガラス越しに見た映像です。

4. 北太平洋のサケ・マス漁獲量と放流量

 明治21年から千歳川で始まったふ化事業ですが、技術や経済的な事情から、日本のサケは200~500万匹を守る低迷期が約80年も続きます。

 ところが昭和45年を過ぎから回帰するサケの数がどんどん増えました。これに「自然の仕組みを見極める」事により達成されました。それからは5年で2倍超えの勢いで増え、現在は北海道だけでも7,000万匹に達します。しかも、以前は帰って来る率(回帰率)が1%以下だったのですが、現在は4~5%になっています。

5.   錦多峰川の鮭捕獲籠「ウライ」

インディアン水車は、川の水流で回転させてサケを捕獲しますので、千歳川のような水量の多い川でしか使えません。苫小牧市西部の錦多峰川のような小さな川では「ウライ」という方式を使っています。

苫小牧漁業協同組合の「さけ・ますふ化場」が使うウライは、川幅全部を魚が上れないようにして一部にすき間を作り、そこにつかまえるしかけをしておくことで、川を上る魚をとらえる仕組みです。 もともと、ウライはアイヌの人たちの漁法でした。 アイヌのウライは、川幅のせまい小川にくいを何本か打ちこみ、そこにヤナギの枝などをからませて作ったといいます。

6.   「錦多峰川を遡上するサケ」

海岸から約500m先に「ウライ」が仕掛けられて一網打尽に捕獲されるとも知らず、順番を守り整然と遡上します。家内と見学に行ったとき家内がしみじみと言いました。、

『人間が行列を作ったら、必ず我先にと割り込む不届き者がいるのに・・サケは割り込みもせず整然と順番通りに遡上する! 人間よりもエライ!』

7.鉄籠ウライでサケを捕獲している様子」

鉄籠内の魚は巨大な網を使ってすくい上げた後、専用のクレーンを使って川岸にある高さ約3メートルの作業台へ移動。雄、雌の選別をします。 通常1日で200~400匹を捕獲し、暫くふ化場内で飼育し、10月下旬に1回目の採卵作業を行います。 毎年11月下旬までに親魚約15,000~20,000匹を捕獲し、卵で約400~500万粒の確保を目標にしています。




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