2026年10月2日金曜日

16. 倉本聰 "優しい時間”の「森の時計」

 「老いては妻に従え」ですね。

 十勝岳登山の契機は家内が「富良野の ”森の時計” に行きたい」とリクエストしたからです。「ナンダソリャ? 森の時計を見に富良野まで行くのかい? 時計なら苫小牧の何処にでもあるじゃないか」と怪訝顔の私に「本当に仕事人間はつまらない」と溜息つくので、十勝岳登山を交換条件に合意が成立しました。

登山後白金温泉で汗を流し、翌日、新富良野プリンスホテルの「ニングルテラス木道」の奥にある「森の時計」に行きました。

 平成17年(2005)に放送されたテレビドラマ「優しい時間」、脚本は倉本聰氏で、舞台は彼の代表作「北の国から」と同じ富良野です。
 物語は「妻の死をきっかけに、妻の故郷の富良野で寺尾聰氏演じる主人公の湧井勇吉が喫茶店を始める」という設定です。妻の死の原因となったのが一人息子の交通事故だったことを知った勇吉は息子と絶縁状況になりますが・・(私は、こういう現実離れした設定の暗い物語は苦手です)。 この作品に登場した喫茶店「森の時計」は今も整備され、あのドラマのように「優しい時間」に浸ることができ、特に女性に大人気で北海道ツアーの欠かせないスポットになっています。さすがは名脚本家・プロデューサーの倉本聰です。

「森の時計」
 緑深い新富良野プリンスホテルの散策路の先に「森の時計」は、ドラマセットのまま残されています。 徹底したリアリティを追求するために、セットではなく実際に森の中に作られたものが店舗としてオープンしたもので、倉本聰が自らデザインしました。店内はゆったりできる広々とした空間で、大きな窓からは富良野の森を眺めることができます。

森の時計の一番の特徴は、カウンター席で自分が挽いた豆でコーヒーを淹れてもらえることです。観光シーズンのピークともなると、カウンターに座りたい客が列を作るほどです。席に着くとレトロな雰囲気の手動のミルとコーヒー豆が手渡されます。コーヒーの匂いを楽しみながらじっくりと豆をひき、マスターが丁寧にネルドリップで淹れてくれます。また、森の時計ではケーキも人気で、少し酸味の強いコーヒーに合うしっかりとしたケーキを味わうことができます。

「ワー! テレビとおんなじ森の時計だ!」「寺尾聡がいるかしら!」「本物の森の時計のドリップコーヒーが飲めるんだ!」

家内の興奮は留まるところか、増々ヒートアップするばかりです。昨日の十勝岳登山の不平不満はすっかり吹き飛び、「ヤレヤレ!」です。

まるでおとぎの国のオーケストラを間近で聴いているような至福の時間。
いつまでも感動する心を大事にしたいものです。(妻に感謝しました💞)

この富良野の森で拾われた松ぼっくりやドングリなどでつくられたお人形のオーケストラ
耳をすませば、森の妖精たちの「喜びの歌」が聞こえてきます。
💞

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