令和4年(2022)7月8日
『不世出の世界のリーダー安倍元首相』が凶弾に倒れました。 誠に無念で悲しみに絶えません。「日本を愛し、命を懸けて日本再生に取組んでこられた安倍元首相」に殺意を抱く、ドス黒い心の闇を持つ者が日本に存在することを空恐ろしく思います。
安倍さんは、戦後70年を経ても自虐史観から抜け出せない日本人に対し 『美しい国 日本!』 『日本を取り戻す!』 『戦後レジームからの脱却!』 の明確な方向性を示して力強く牽引してきました。また国際政治では『地球俯瞰外交』を展開し、ロシアや中国の世界秩序破壊・侵略・迫害に対して、安倍さんの『自由主義世界リーダー復活、3度目の首相・復活期待』が大きくなっていました。そういう世界情勢にお構いなしの悪魔の蛮行で断じて許されず、本当に残念無念です。
でも悲しんでばかりはおれません。安倍さんの示された日本人の使命を、今度は私たち一人一人が引継ぎ実行していく番です。安倍さんの67年間の人生・偉業を心に刻み、私達に出来ることを考え実践し、みんなで日本を更に素晴らしい日本にしていこうではありませんか!(合掌)
【2015年米議会安倍首相演説 何回読んでも涙が止まりません。】
『安倍首相 米議会演説に感涙!』 2015年5月1日
安倍首相による日本首相初の米上下院議会演説に深く感動しました。
2015年4月29日米国連邦議会での安倍首相のユーモア溢れる簡潔で力強い演説に、米議会500人以上が、拍手35回 スタンディングオベーション14回で共感を示し支持している様子が良く分かりました。 特に大きな拍手は次のフレーズでした。
◇先の大戦で失われた米国の人々の魂に、深い一礼と永遠の哀悼の意を捧げます。
◇戦後の日本は、先の大戦に対する痛切な反省を胸に刻みました。自らの行いがアジア諸国民に苦しみを与えた事実から目をそむけてはならない。
◇私達は、アジア太平洋の平和と安全の為、米国のリバランス(再均衡)戦略を徹頭徹尾支持します。
◇米国が世界に与える最良の資産は、昔も、今も、将来も、希望であり、希望でなくてはなりません。
The finest asset the U.S. has to give the world was hope , is hope , will be hope , and must be hope.
また議会での好感・共感に留まらず、マスコミや米国ネット等の一般市民の反応は、80%以上が好意的評価だったようです。 国際的に困難な局面の日本に、安倍首相という前向きで力強い素晴らしいリーダーを持った事を、日本国民の一人として感謝し、この上なく誇らしく思います。
5月1日の産経新聞には、この議会演説に出席した各党幹部議員や傍聴した要人のコメントが掲載されており、安倍首相の演説が米国民の心をつかみ、歴史を直視し、その上で未来志向の関係を重視する姿勢が好意的に受け入れられ、内向きになっている米国をも鼓舞した様子が良く分かります。
◇バイデン副大統領(上院議長)・・・アジア諸国に共感を示した事に最も好感を持った。 韓国と中国との歴史問題に首相は日本側の責任を明確にした。非常に率直な演説であり理解されるだろう。
◇ベイナー下院議長・・首相が第二次世界大戦で命を落とした米国の英雄に賛辞を送った事に、心から感謝する。未来の世代が、今日という日を日米同盟の誇り高い歴史的な転機として振返る事を願う。
◇モンデール元駐日米大使・・・晴らしい演説だった。訪米全体が大成功であり、日米関係の強さが再確認された。Aプラス(最高評価)だ。
◇ガードナー上院外交委員会東アジア太平洋小委員長・・日米関係が決定的に重要な時期の歴史的な演説だ。日本との緊密な結びつきは、これまでになく重要。貿易、安保協力の拡大を通じて同盟をより強固にできる。
◇マケイン上院軍事委員・・日米が共有する歴史によって和解した事を知らしめる歴史的な演説だった。日本が積極的平和主義の国となり、新ガイドラインが日米同盟の力を強めていく事を歓迎している。
◇ローレンス元中将(硫黄島で戦った元海兵隊員)・・演説に深く感銘を受けた。首相が言うように、日本における米軍の存在が、長年にわたり極東の安定を保ってきた。日米関係はより強くなるだろう。
安倍首相の演説の中で、特に心に残る話と理由を考えてみたいと思います。
1.「アメリカ民主主義と日本」
演説導入の『はじめに』 の後、まずこの話がありました。
首相の名字(abe) をリーンカーンの愛称 『エイブ』 になぞらえたジョークで、米国と日本人に最も人気の高いこの大統領を自らも敬愛している事を述べ、ゲティスバーグ演説の一節が、日本人に民主主義の基礎を教えていることを伝えています。米国民は 『ゲテイスバーグ』の言葉だけで、米国の歴史で最も悲惨だった南北戦争(米国人同士の戦いで60万人の戦死者。 第二次世界大戦では40万人)とその慰霊を想起するそうです。今回米議会に集まった議員たちはそれが慰霊の言葉と知っており、安倍首相は、明らかにゲティスバーグ演説を意識して演説を構成しています。
そして演説全体で、『元々150年前から緊密な盟友の日米両国は、あの南北戦争の不幸を乗り越えた北軍・南軍のように、先の大戦の不幸な歴史を乗り越えて、重要な未来志向の同志・盟友として、より緊密に自由と民主主義を担い世界平和に貢献していこう!』と米国民に訴えかけているのです。なんと壮大で心を打つ高潔な志でしょう。
日本の公民の教科書では『人民の、人民による、人民の為の政治 (government of the
people, by the people, for the people)』
の一節が紹介され、この演説が民主主義の本質を表現していると教えられます。
ゲティスバーグは、米国最大の悲劇であった南北戦争((1861-1865) 最激戦地で、実はリーンカーンの演説は『両軍の戦死者への悲しみと苦痛と感謝を胸に、生き残った者達が、神のもとに自由で民主主義の国を築きあげていこう!』 と強い決意を誓った鎮魂・慰霊・追悼の演説です。米国では国の形に影響を与えた重要な文章になっています。どの国でも、戦争における戦没者の慰霊の論理が国を維持するために必要です。米国では、この演説の論理構成が死者と向き合うために繰り返され国民に浸透しています。その論理構成は次の通りとなっています。
①
戦った人々の自己犠牲への顕彰。(敵への悪意は強調しない)
「この地は、自由と平等の国家を維持するために戦い命を落とした人々が、最後に安らかに眠る場所です。 勇敢な人々は、その生死を問わず、ここで奮闘し命を懸けたのです。 そのことに私達は何もさしはさむことは出来ない。 しかし、彼らがここで行ったことは決して忘れられることはありません」。
②
死の意味の定義
「われわれ生きる者の使命とは、ここで戦った人々がこれまで気高く前進させた、この未完の仕事に身を捧げることなのです」
③
未来への提言
「そして、国民から構成され(consist
of)、国民が運営し(operated by)、国民が利益を得る(gain for) 政治 を(世界初の民主主義体制である米国を)、この地上から消え去さらせないためなのです」
南北戦争後 150年を経ても、世界中で更に深刻で悲惨な戦争が繰り返されています。 果たして人類はその危機を乗り越えられるのか、世界中が深刻な不安を覚えています。
ゲティスバーグ演説には、人類に一縷の希望を与える、大事な真理が示されています。リンカーンは南北戦争を「反乱」と規定し断固闘い抜きました。しかし彼の優しい個性もあり、敵を激しくは糾弾せず、常に和解を唱えました。その高潔な姿勢を余すところなく表現したゲティスバーグ演説は、今みても、本当に清々しいと感じます。その前も後も、戦争は相手を罵る醜いものばかりだからです。
2.『第二次大戦メモリアル』
安倍首相は、一部の米国議員 (&中国・韓国・国内野党)から 『タカ派、軍国主義者』 とレッテルを張られていますが、第二次世界大戦記念館を訪れた時の話で、これを払拭し、温かい心を持ったヒューマニストであることを示し、深い共感を得ました。
「私はアメリカの若者の、失われた夢、未来を思いました。歴史とは実に取り返しのつかない、苛烈なものです。私は深い悔悟を胸に、しばしその場に立って、黙祷を捧げました。 親愛なる友人の皆さん、日本国と、日本国民を代表し、先の戦争に斃れた米国の人々の魂に、深い一礼を捧げ、とこしえの哀悼を捧げます」
3.『昨日の敵は、今日の友』
4.『未来への希望』
この結びの『トモダチ作戦』の話には、本当に胸を打たれ、目頭が熱くなり、何回も読み直しました。この話は、全日本国民が感じ、米国に感謝している歴史的事実です。全文を掲載します。
「高校生の頃、ラジオから流れてきたキャロル・キングの曲に、私は心を揺さぶられました。
落ち込んだとき、困ったとき、
目を閉じて私を思ってください
私は行く あなたの元へ、
例えそれが あなたにとって一番暗い
そんな夜であっても 明るくするために
私達には、かけがえのないトモダチがいました。被災した人々と一緒に涙を流してくれ、そして何物にも代えられない、大切なものを与えてくれました。それは希望です。米国が世界に与える最良の資産、それは、昔も、今も、将来も、希望です。希望でなければなりません。
米国国民を代表する皆様、私達の同盟を『希望の同盟』と呼びましょう。アメリカと日本、力を合わせ、世界をもっと遥かに良い場所にして行こうではありませんか。 “希望の同盟” 日米が一緒なら、きっとできます。 ありがとうございました。」
トモダチ作戦で日本に派遣された米軍は2万人。これは米国内でも最大規模の救援部隊だったそうです。まだ今ほど国交悪化していなかった中国からの派遣は、20名で2週間のみでした。一部の野党や経済人、マスコミは、経済関係規模が米国より大きくなった中国をもっと重視した演説にすべきだったと主張しますが、この一事からも、『日本が真に信頼でき、共に手を携えて未来を切り開いていく大事なトモダチは誰か?』は、敢えて言うまでもありません。
5.相変わらず、日本を貶める おかしな人々
さてここで気になるのが、相変わらず日本をおとしめる内外の人たちです。 このような素晴らしい演説を前にしても、パターン化した反応しかできない、感受性や知性がない愚かな人々や国は、まともに相手にしない方がよいと思います。
(1) まず 4月30日版の朝日新聞の第1面の見出しが「侵略おわび文言なし」です。 普通に演説を読めば、この演説の中心テーマは「日米の希望の同盟」です。なぜ日本を無理におとしめるのでしょうか。
朝日新聞をはじめ、日本のメディア多くの記事は、ゲティスバーグ演説との関連や米国での「慰霊の作法」や、未来の話を取り上げず、相変わらず中国・韓国におもねった「おわび話」を取り上げました。一応インテリとされる日本のメディアの記者は、訪問先の米国史の教養がないとしか思えません。なぜ日本のメディアは、自国の政治リーダーの素晴らしく、意義深い発言を取り上げないのでしょうか。無理に「けなす」のではなく、良いことは「良い」となぜ、素直に評価できないのか本当に不思議です。
(2) そして中国、韓国の外務省は演説を反省がないと批判しています。なぜ日本の首相が米国議会までいって、彼らに謝罪しなければならないのか。 本当に余計なお世話で、外交的に無礼で、国際感覚が全く欠如している、と改めて痛感します。
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