2024年5月10日金曜日

10. カラスと人間のゴミ戦争

 私は童謡が大好きで、BS日テレ月曜夜のFORESTA「こころの歌」は欠かさず視聴しています。後期高齢者になった今も、あの頃の純粋な心の世界に浸りきっています。 子供の頃は「七つの子」や「夕焼け小焼けで・・カラスと一緒に帰りましょ」をよく口ずさみ愛唱したものでしたが・・しかし都市部では、5月になると子育てカラスの被害がひどくなります。当地でも自治会内のゴミステーション荒らしがひどく、小学登校生がカラスの攻撃を怖がるのをみて「何とかしたい」と対策に取り組んできました。是非同様の悩みを持つ人たちの参考にしてほしいと思います。

1,小学校周辺カラスの多大な被害と学校の迅速対応

 私の自治会は、小学校の東・北の両面に接しています。家にいても運動会の様子などが手に取るようにわかる至近距離で、毎日子供の元気な声や、運動場周りの森閑とした植栽を楽しみながら散歩します。 しかし10年ほど前からこの小学校の土手木立にカラスが営巣したらしく、毎日通行人を威嚇し、ゴミステーションを荒らすようになりました。4年前に自治会長となった時に、真っ先に相談されたのがカラス対策でした。そこで現役時代の3現主義「現場・現物・現実」にそって調査しますと、40年前 運動場法面に植えられた黒松の大木の梢に「カラスの巣」が3つもありました。道理で「ここは俺様の縄張りだ。人間どもは近づくな!」と執拗に攻撃してきたのでしょう。

そこで直ぐに写真をとって小学校長あてに「カラスの巣除去をお願いします」と要請したところ、1カ月もしないうちに32本の黒松が全て伐採され、その迅速な対応に心底驚きました。このカラスの巣の近くには鉄棒・砂場、プール、体育館があり、毎日たむろして威嚇する5~8羽のカラスに子供達が恐怖を抱いていた筈です。その原因がカラスの3つの巣であったことが分かり市教育委員会に依頼し即断即決されたものです。「子供の教育環境を守る!」という小学校の迅速対応に感動しました。


2,カラス軍団が荒らしまわるゴミステーション

 カラスは集団で 敵ながら天晴な連係プレーでゴミステーションを荒らします。カラスは人間の5倍と言われる強力な視力で、ゴミネットの奥の食べ残しを見抜き、ネットを数羽でこじ開け、残りの数羽で食残しのゴミ袋を引張り出して外で食い荒らします。以前自治会で最大40世帯のゴミステーションでは、ゴミ収集日朝には道路一杯にゴミが散乱し、付近の奥様が毎回大変な思いをして清掃していました。不覚にも会長になって初めてそのご苦労を知り対策を考えました。



幸い一番被害の大きい2つには作り付けのステーションボックスがあり、上と前を大きなネットカーテンで覆えば簡単にカラスの侵入を防げると判断しました。「これくらいなら自分一人で施工できる!」と、早速ホームセンターに行き、「一番大きいネット、アルミパイプ、インシュロック」を買ってきて半日で完成しました。(現役時代のTPM自主保全で鍛えたので、これ位朝飯前です)

【ネットカーテン第2弾】

 「完璧!」と思って設置したネットカーテンでしたが・・残念ながら寸足らずで、両端に10㎝くらいの隙間ができました。するとカラスはそこから侵入してゴミ袋を引っ張り出し、道路上で以前と同じように食い散らかすのです! 「この野郎!」と思いながら新たなネットを買い足して、左右のコンクリート壁に10㎝以上かぶさるようにしてカラスの侵入を防ぎました。・・しかし人間とは横着なもので、ネットの両横からゴミ袋を置くので、中心部はガラ空きなのに両端からゴミ袋がはみ出してきて、カラスは以前同様ゴミ袋を食い荒らすのです。



・・どうしたものか・・そこで「ゴミ袋は中央奥から置いてください。端から置くと袋がはみ出しカラス被害がなくなりません」とネット両端に表示し、真ん中からネットを持ち上げやすいように「丸い取っ手」を付けました。それ以来、みんな真ん中から置いてくれるようになり、カラスの被害は皆無となりました。

「ああ、これで皆が気持ちよくゴミステーションを使えるようになった!」「(我ながら)新会長中々やるじゃない!」と、密かに満足していましたが、最大の問題が待ち受けていました。・・(以下、次回に続く)























【参考1】【参考1】「ゴミ出しの基本ルール」









【参考2】「カラスの習性、特性」




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