2024年2月1日木曜日

6. 子供たちとお年寄りのラジオ体操

 今年も本格的な暑い夏がやってきました。
工場で働く皆様は、酷暑の中の運転・保全の現場作業で汗だくの毎日だと思います。本当にお疲れ様ですが、熱中症に気を付けて、国民の皆さんの生活安定。発展のために頑張ってください。
 ところで近所の広場で長年続いている 『お年寄りラジオ体操の会』 に夏休みの子供達30〜40名が参加するようになり、お年寄りと合わせて約100~120名が毎朝一緒にラジオ体操をしています。人数の変動はありますが、元気で明るい子供たちと接するだけで、10年は若返ります。
 しかし数年前は最大80名の子供が参加していましたが、今年は最近の物騒な世の中を反映して、その半分くらいになってしまいました。
 参加している子供には、安全を考えておバアチャンやおジイチャンが一緒に来ており、結果として老若男女の明るく楽しい健康づくりとなっています。

 この子供たちは、体操が終わると一斉に集まり、誰が言わなくても整然と一列になり、参加カードにシールを張ってもらう順番を待ちます。 日本を訪れた外国人が一様に驚く 【 “日本人の驚異の公共心・道徳心” =バスや電車を待つとき自然と列を作って降車を待って順番に乗り込む。 エスカレーターでは急ぐ人が通りやすいように片側を開ける・・・etc.が、すでに未就学児童のころからしっかりと身についていることに、今更ながら感動し、誇りに思います。


 50〜60年前の夏、私は宮崎の山村で、この子らと同じように、近所の子ども会委員の6年生宅の中庭でラジオ体操をしていました。 当時と異なっているのは、当時1年から6年生まで殆ど全員集合し、印鑑を押すのは最上級生の世話好きの6年生のお姉さん達だったことです。所謂、『子供の、子供による、子供の為の自主活動』 で、早寝早起きの良い習慣や、上級生が下級生の面倒を見る責任感、子供同士の一体感(チームワーク)協力体制・・・等々、色々なことを学んだような気がします。 また町補助予算の貸切バスで行く海水浴は1年前から待ち遠しい親子で楽しむ最大・最高の行事でした。

 それから25〜30年後、親の立場になった私たちは新興住宅街に引越し、同じような団塊の世代の者同士で町内会や子供会を立ち上げ、自分たちが体験した子供のころの楽しい球技大会や盆踊りや夏休みラジオ体操などを復活させました。 この時も、なるべく小学高学年生を前面に出し、リーダーとなって自主運営するように工夫しました。

 それから更に30年、今のこの【夏休み子供・お年寄りラジオ体操の会】 の参加者を見ると、小さい子ばかりで、小学高学年の子供は殆どいません。 4年生頃から恥ずかしくなるのか参加者が激減しますので、『上級生が中心になって運営する』 ということはとても望めません。 また30〜40人の子供達と一緒に来る大人は、ほとんどがオジイチャン、オバアチャンで、お父さんお母さんの姿は極く僅かです。 町内会活動も同様で、役員も年配者だけになってきています。 その背景には、長引く不況で雇用・給与条件が悪く夫婦共稼ぎが増えて、子育てに余裕がなくなっている事があると思います。
 
 しかし、これは逆に、『勇退しても何らかの社会貢献をして役に立ちたい』 と思っている私達お年寄りの出番であり、活躍の場が増えてきていることでもあります。
 そういう目で見ると色々な活躍の場があり、すでに沢山の人が活動を開始しています。
  ・小学校の登下校時の交差点の緑のオジイサン
・防犯パトロール
  ・公園清掃・除草、公園花壇整備
・老人交流サロン(活き活き体操、ギターで合唱、カラオケ等)
・一人暮らしのお年寄宅の除草・植栽剪定 等々

老いも若きも、色々な年代・階層の人が、お互いの持てる力をお互いの為に使い、もっと明るく、元気で、仲の良い、暮らしやすく、楽しい地域社会にしていきたいものです。

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