2024年2月1日木曜日

6 2018嵐を乗り越えた女子大生達

 台風多発の今夏、また北海道では台風21号襲来直後に大地震に襲われました。 日本中が自然災害に蹂躙されています。 しかし一方、台風13号荒狂う中でSPI対策講座を受講したS女子大学生達の真面目さとやる気には心から感動し、これからの日本を背負う希望の星だと感じました。
 少子高齢化の抜本解決策は、やる気のある女性と高齢者の最大活用です。

 8月7日 最接近前日の台風情報は『首都圏直撃の強い台風』 でした。
 上流家庭の上品なお嬢様が多い女子大なので当然休講の筈だと、すっかり気が緩んでいたところへ、『暴風雨で学生が少なくても講義は実施します!』 との連絡がありビックリしました。 真夏お盆前の文系女学生には苦手な SPI対策集中講義なので、『暴風雨直撃なら90名の受講登録者のうち10名も参加すればよいか・・・』 と覚悟して開講したところ、何と90%近い80名が出席しており、いっぺんに目が覚め気合が入りました。



 


 しかし8日8日13:00開講時のネット情報は、次の通りでした。
『台風13号は強い勢力・広い暴風域を伴ったまま北上しています。影響を強く受けるのは、関東と、東北太平洋側です。8日夕方から9日にかけ、雷を伴って雨が強まり、道路があっという間に冠水するほどの非常に激しい雨の降る所があるでしょう。沿岸部を中心に風も強まり、あおられて転倒してしまうほどに。木の枝や看板など、飛ばされてきたものでケガをしてしまう危険性もあります。海は猛烈にシケるでしょう。 電車の遅延や運休など、公共の交通機関が乱れることが考えられます。また、道路が冠水して通行止めになる所もありそうですし、海岸付近を通る道路は越波の影響を受けそうです。』

そして予報通り、講義室の外は増々風雨が強くなり、鎌倉や埼玉から2時間近くかけて通学している女子学生もいることから、『交通機関が心配なので遠方の人は早退しなさい』 と何回もアナウンスしても早退する学生はいません。それどころか、学生の真剣なまなざしは、『せっかく暴風雨の中 受講しており、時間がもったいないから、早く先に進んでください』 と語っています。
私は 『何という真面目な女学生たちか!』 と感動しつつ午後の3コマを目一杯使って、予定通り18:00まで講義して、学生たちは荒れ狂う風雨の中を帰っていきました。
翌日も暴風雨が予想され、私が通勤するJR内房線・総武線は運休となる可能性が高いので、都内宿泊が必要となりましたが、既にホテルは空きがなく、仕方なく新宿のカプセルホテルに宿泊しました。
 そして13:00~18:00まで5時間ぶっ通しの集中講座は、暴風雨の中の3日間、何事もなかったように滞りなく完了しました。 

受講した女学生80名は、本当に真剣で私語も居眠りもなく、私は閉講のエールとして次の言葉を送りました。


『私は企業退職後、大学キャリア講座、就活講座を8年間 5大学でやっていますが、皆さん方ほど真面目で真剣な学生は初めてです。この3日間 皆さんと接して、『皆さんは大学卒業後、間違いなく社会の中心となって活躍し、信頼され尊敬される存在になる人たちだ!』 と確信しています。 元企業の人事課長を10年以上やってきた私が言うのだから間違いありません。
また最近の事件から2点、皆さんへのアドバイスがあります。

➀どんなに苦しくても決して自殺しないこと。
  一昨年、東大を卒業して電通に就職した優秀な女性が、パワハラに耐え切れず自殺するという悲惨な事件が起きました。 非常にまじめな性格だったと思いますが、世の中にはどんなに真面目で真剣に取り組んでいても突破できない壁もあります。 しかし自殺では何事も解決しないばかりか、自分だけでなく親や兄弟や友人達にも一生消えない絶望感を与え不幸のどん底に陥れてしまいます。
 そういう場合には、その職場、仕事をやめてしまえばよいのです。仕事は大事ですが、自分の命と引き換えにするほどに重要ではありません。

➁男女差別なく苦楽を共にできる企業を自分の目で確かめて決めること
今の日本はまだまだ男性中心の社会なので、当面女性の皆さんは働きにくい時期もあるでしょう。しかしそれもそんなに長くは続きません。きっと男性と対等かそれ以上に期待され活躍できる時代がやってきます。私の在籍した出光でも、以前は男社会で女性は一般職しか採用していませんでした。しかしこの10数年で様変わりし、先日の中堅社員研修(課長前研修)には10名近い女性が選抜されており、中にはシンガポール勤務している期待の女性社員もいました。

これから就活が本格的になりますが主役は皆さん方です。 企業ニーズに合わせるだけでなく、皆さん方が大事にして磨いてきた夢や目標を実現出来る企業なのかどうかを見定めてほしい。そのためには是非企業訪問やインターンシップに沢山参加し、人事担当以外の人たちとも接して、自分の目と耳と心で確かめて自分の働く企業を決めてください。

(エピローグ)
 この素晴らしい学生たちの余韻に浸っていた2週間後、軽井沢の保養寮で10年ぶりに懐かしいA君に出会いました。3年前にブログ投稿した3人目のA君です。東大大学院で宇宙機材の新素材開発研究に取組んでいましたが、仕事として40年以上やる仕事ではないと見切りをつけ、出光に入社して設備管理の分野で社会貢献しようと活躍している優秀な気鋭の高度専門技術者です。
そのA君は暖かい家庭を築いており、理知的で清純な奥様と可愛い赤ちゃんと共に、両家のご両親と仲睦まじい家族会を楽しんでいるところでした。その幸せな様子を垣間見て、『私も30歳代は全く同じように夏・冬は家内のご両親と一緒に家族会を開いていたな・・・これが出光佐三店主が言われる家族主義だと感謝していた・・・』 と懐かしくなり、ついA君の家族会に混ざって記念写真を撮らせてもらいました。 

そしてA君の話によると、彼の美しい清純な奥様は、なんと2週間前に私が感動したS女子大出身だったのです! 改めて出会いの不思議さと、素晴らしい神の意志に感動を覚えています。

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