2024年2月1日木曜日

6. 萩原政人君の真摯なサムライ人生

 11月5日は畏友 萩原君の5回目の命日でした。

 そこでかっての職場仲間4人が墓参しました。・・萩原君は高度成長末期のS51年入社、先輩20人の職場で最年少状態が30年以上続きました。平成20年代になり世代交代で漸く新人が入社し始め、構造不況下の人件費削減のために10数名となった極めて困難な時代に、「この難しい状況のリーダーは萩原君しかいない!」 と、先輩達を率いる電気係長に抜擢されました。使命感が強く仕事熱心で人間的魅力にあふれ、甲府出身であることから、私は密かに 『現代の武田信玄!』 と尊敬していました。

 その彼が5年前、59歳の働き盛りに突然逝去しました。 『何故?まだまだこれからの人生なのに!』 と本当に驚き残念でした。そして告別式の奥様の話で、改めて 『本当に偉大な男だった!』 と驚嘆しました。彼は末期がんで死期を悟り、死後に家族に迷惑のかからないよう 永眠するお寺と葬儀と樹木葬を決めて旅立ったのです! 何という見事な覚悟!何という夫婦愛・家族愛でしょう!

かっての同僚6人が毎年の墓参を申合わせ、今年は4名参加、2名は後日となりました。『私達も思いやり深い萩ちゃんのような人生を目指して頑張るよ!』と誓いながら、心づくしの花々でお墓を飾りました。

 そして帰途に奇跡が起こりました、なんと墓参に向かう萩ちゃんの奥様と友達3人と偶然出会ったのです。・・これもきっと萩ちゃんが『僕は大丈夫だから、皆で仲良く生きて!』と私達と引合わせ励ましてくれた奇跡だと確信しました。

『萩ちゃん、今年も来たぞ』 いつもは寡黙で不愛想に見える田村君ですが、本当は優しい心暖かい後輩思いの男です。 職場仲間を大事にする思いは人一倍で、昨年は50ccバイクで、今年は愛車で駆けつけてくれました。そして黙々と墓標周りの除草に取り組みました。


『萩ちゃん、こんな花の配置でいいかな?』
『ありがとうございます。皆さんの温かい気持ちが伝わってきますよ!』
此処に来ると、昔のままの楽しい会話ができます。確かに彼は私達とともにいるのを感じます。

萩ちゃんの樹木葬墓標を、心づくしのパンジービオラで囲みました。
『花さん達よ、これから一杯花を咲かせて萩ちゃんを楽しませてくれよ!』

花で囲まれた萩ちゃんを囲んで 『いつまでも萩ちゃんと一緒だよ』
『いずれ、オレ達もそちらに行くけど、その時も仲良く楽しく一緒に過ごそう!』

全ての衆生を救われる阿弥陀如来に拝礼

「萩ちゃんを偲んで献杯」 「退職後も、こうやって顔を合わせられるのも、萩ちゃんが引き合わせてくれるんだよね、ありがとう!」

左から浅野さん(S46入社)、私(S47)、新生君(S47)、田村君(S47
今回都合が悪く別の日に墓参する2名【重永君(S47)、山田忠君(S47)】は、毎年墓参し萩ちゃんに会おうと申し合わせています。 

墓参の帰りに偶然出会った萩ちゃんの奥さんと入社同期(S51入社)の友達
奥さんは落着きのある美人の才媛、人事課勤務で人気の的でしたが、直ぐに萩原君と付き合う様になりゴールイン。(今も変わらぬ美人で、スマイルマークを外してご紹介したいのは山々なのですが・・)
彼女に憧れていた独身男性たちも、「萩ちゃんが相手ならとても敵わない!』と、誰もが納得の素晴らしいカップルでした。

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