2024年11月7日木曜日

1-6. 仕事と自己実現と経営発展

 私達は、なぜ毎日頑張って生きているのでしょうか?
 夫々人生目的は異なりますが次の事は共通するのではないでしょうか?
 ☆重要な仕事に取組んで達成し、心の充実感を味わいたい
 ☆世の中・人の為に役に立ちたい
 ☆人生を終える時 “充実した満足な一生だった”と感じる人生にしたい
これらは、いずれも人生の大半を占める 『仕事』 を通じて得られるものです。 従って、自分がやりたい仕事の分野で『一緒に力を合わせられる仕事仲間がいて、皆の努力の結果で発展し社会に役立つと実感できる会社』を見つけて就職する事 は、私達の自己実現=人生充実の為に最も重要な要件と言えます。

 毎年3月から『大学生の就活エントリー』が開始となり、6月から選考試験が開始されます。大学4年生は10月の内定式までの半年間、人生の大事な選択の時期になります。 しかし本当はこの時期からジタバタしても時すでに遅く、本当は大学入学時点からキャリア設計・開発の取組むことが重要です。 またその為に、企業説明会・会社見学・インターンシップ等は1~2年次から積極的に参加し『自分の目で確認し 体感する』 ことが必要です。 
その際留意すべきことは、従来の常識や固定観念 (=大会社志向、安定・高収入等) や誇大広告や人事担当の甘言に惑わされないことです。 したがって次の2点が重要です。
※『自分の人生をかける仕事分野』 を模索し見つける事
※将来発展性があり社員活力がある会社か否かを自分の目で確認する事

1.繁栄が約束された経営と、充実した人生の実現 
これは10数年前の “全国労働安全衛生大会” で発表された、中小の土建会社の工事監督者向け安全教育資料です。いわゆる 3K職場(きつい、汚い、厳しい)の代表のような末端の職場でもこのような本質的な仕事観に基づく安全教育が行われている事に本当に驚きました。 講演で曰く、

【 私達は “より安全に良い仕事を低コストで仕上げよう” と毎日頑張っていますが、手段・方法・ノウハウだけ追求して、頑張りが空回りしていると感じる事はありませんか? それは職場メンバーが本当のやる気を出していないからです。
  本当のやる気に大事なのは、まず“良い家庭”です。朝から親子・夫婦喧嘩したり家族不和があると気になり、勉強に打込んだり良い仕事ができる訳がありません。
  次に健康第一。健康を害したら自分や家族や仲間を幸せにできません。
  そして『人生にひとつの目的を持つ』そうすれば真剣度が違います。
  最後に自分以外の者を愛する気持ちを持つこれが社会性です。
人間はこの4つをしっかりと持って初めて本当のやり気が出ます。そういう本当のやる気を持った仲間が集まった職場で初めて、創造的で斬新的なアイデアが生まれ、安全でよい仕事が出来、結果的に経営発展、個々人の充実した人生の実感が達成できるのです。
従って経営発展・充実人生の達成』のために一番大事なのは『①良い家庭、②健康③人生の目標、④社会との融和です。】

これは、私たち全ての学生・社会人に当てはまる事ではないでしょうか。
従って会社選択・就職活動の際に一番留意しチェックすべき点は『その会社が、社会的存在意義、社員のやる気・達成感を大事にする会社であるか否か?』という事です。 それは実際に会社・工場を訪問・見学し、その会社の色々な人と直接接して話を聴き、働く姿を自分の目で確かめるしかありません。

 企業の不祥事、東芝の粉飾決算・経営危機、旭化成建材の施工不良、フォルクスワーゲンの公害対策偽装などを見ると、肥大化した大企業ほど過去の栄光や経験に固執し、頭が固くて時代の変化について行けず『事の善悪を忘れ、本来企業が果たすべき社会的責任を見失う』目を覆うような低レベルの不祥事を起こしています。特に現代は『大企業就職、必ずしも最良の選択に非ず』と心すべきです。

2.各年代の自己実現目標

 古今東西の偉人達は各年代をどう捉えていたか、是非私達の参考にしましょう。


(1). 東洋の聖人 “孔子“ 
 『15歳で志学
    『20歳代』は無記述。 流石の孔子も色々迷い悩んだようです。 
 『30歳は而立して周囲から一目置かれる存在になり
 『40歳は迷わず更に信じる道に精進
 『50歳台で天命を知る=『自分はどんな使命を持って
              この世に生まれたのか?を知るには、聖人孔子でさえ
              50年が必要だったのです。 
 『60歳代はんな事でも素直に受入れられるようになり
 『70歳代は、心のままに行動しても、人の道を踏み外す
              ことがなくなった』  とはなんと謙虚な60歳代、
              70歳代なのでしょう。

(2). マズローの欲求五段階説
 本来 年代別論ではありませんが一生を5段階に分けるとしたら、
      『0~20歳までは本能的生存や安全を求める基本的欲求の時代』 
  『20・30歳台は愛され集団に所属したいという欲求の真只中』 
  『40・50歳台は周囲に認められ尊敬されたいと願う年代
  『60歳以降は人生の総仕上げの自己実現の年代
と言えます最近は学生や新入社員でも自己実現したいと良く口にしますが、マズローの説く自己実現は17段階あり最高位は完成・正義、完全・必然、真・善・美という高い境地で60歳以降が性根をいれた本格的な自己鍛錬の時期であると言えます。 まさに一生勉強・一生鍛錬です。

(3). 『海賊と呼ばれた男(出光佐三氏)』 
 死ぬ時に“我が人生は価値ある人生だった”と思えるような人生を生きよと言われています。私達はこの普遍の人生の大命題、大目的に向かって、大事な一日一日を生きていると言えるでしょう。

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