令和6年末中学同窓会に合わせて博多の甲斐君を訪ねました。
博多在住の畏友総治郎君(これからは他人行儀をやめて、総ちゃん、安ちゃんと呼ぶことにしました)が心血を注いだ博多駅周辺再開発の足跡を案内してもらい、家内と感動感激の連続でした。新技術や熱い思いが至るところにさりげくモニュメント化され、利用客が気付かない温かいもてなしの心がちりばめられていました。その一部を紹介しますので、総ちゃんたち鉄道マンの九州発展センターとして、博多駅ビルへの熱い心意気をぜひ感じてください。
元々博多駅は沢山の路線が集中し、繁華街や商業施設が作れず、天神地区約2000億円の売り上げに対し博多駅周辺は、その10分の一でした。一番のネックは再開発用地がなかったことです。そこで線路を統合共用して半分の面積にして、駅ビルや駅前広場用地を確保しました。そして床面積で6倍の巨大な駅ビルが完成しました。
そして14年、いまでは天神3000億円、博多駅ビル2500億円とほぼ同格の繁華街として発展を続けています。
『なぜ福岡市の中心の駅が博多駅なのか?』
その疑問への説明に、私達夫婦は初めて合点がいきました。 博多は古代から発展した商業、貿易の都市。江戸時代に黒田家が那珂川の西側に城下町を築き福岡藩、維新後は福岡県、福岡市となった。その後、福岡市を博多市にしたいという運動が起きたが、最終的に『福岡市』と決まり、その代わり経済中心となる鉄道駅は『博多駅』と決定した。(博多人は名を譲り実を取った訳です。「福岡国際マラソン歴代優勝者の足跡」
福岡国際マラソン大会歴代優勝の足形。懐かしい選手探すのが楽しいです。クレイトン、広島日出国、寺沢秀雄、瀬古など・・自分の足を重ねると、意外と小さいのです。
「子を抱く母」(左) ヘンリー・ムーア
折角の名作が、柵と電飾に邪魔されて鑑賞できません。・・もう少し芸術品に配慮が欲しいです。
ヘンリー・ムーアといえば、箱根彫刻の森の作品が有名ですね(右)
「雨だれ境界」・・在来線(JR九州)と新幹線(JR西日本)の境界
駅構内で足元に気を付けていると、床タイルが変わるところがあり、この標示に気が付きます。
総ちゃんによると、これは軒下の雨だれカーテンのように、通路には目に見えない「在来線(JR九州)と新幹線(JR西日本)」の境界です。 床タイル、壁模様、テナントまで「雨だれ境界」で分かれています。もちろん行き交う人は、足元を見つめることもなく、誰も気づかず通り過ぎています。(経営トップは本当に変なところで自己主張するものですね)
「駅構内の壁・柱を彩る千住博」
千住博氏監修による壁床柱のテーマ画。無機質な壁柱床に豊かな森のイラストを配し、優しい寛ぎの空間を創出しています。「木の葉、草、花、鳥、虫、魚」をテーマに、市民からイラストを募集して、その作品がちりばめられています。応募した人にとっては「あ、私の作品だ!」と見つける楽しさも盛り込んであります。「狭い再開発用地確保の決定打」
元々博多駅は沢山の路線が集中し、繁華街や商業施設が作れず、天神地区約2000億円の売り上げに対し博多駅周辺は、その10分の一でした。一番のネックは再開発用地がなかったことです。そこで線路を統合共用して半分の面積にして、駅ビルや駅前広場用地を確保しました。そして床面積で6倍の巨大な駅ビルが完成しました。
そして14年、いまでは天神3000億円、博多駅ビル2500億円とほぼ同格の繁華街として発展を続けています。
「博多駅ビル屋上」
「七福童子」
「2代目博多駅で使われていた柱(左)」
「JR博多シティ建設従事者名板(右)」
先人の尊い足跡をしっかり残そうという強い思いが感じられます。
総ちゃんは、「博多駅再開発が成功したのは、一部門のみの都合に固執せず各系統が一致して協力体制を敷き、意識レベルを合致させたことが大きい。高い意識を有する専門家集団が目標に向かって一丸となって進めた時の力はうかがい知れないものがある。この建設従事者名板には上司も部下も関係なく、発注者も元請けも下請けもない。これらを象徴的に表している」と、感慨深げに話しました。 もちろん「甲斐総治郎」の名前も10名くらいの「甲斐さん」の中に控えめに刻まれていました。
「くうてん」 博多駅ビル9、10階はレストラン街
総ちゃんお勧め「華都飯店」
「目に入れても痛くない美人の娘さん」
スマホ録画で、音大出身の奥様の素晴らしい歌唱と、低音の魅力の総ちゃんの「君恋し」に酔いしれたあとの話題は可愛い娘さんのスマホ写真。私達夫婦は異口同音で「うわー綺麗!奥さん似かしら?」と言ってしまいましたが・・総ちゃん気を悪くしないでください。あなたも男らしいイケメンです!
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