今回は、私が尊敬する音楽家 『山内達哉氏』 の活躍の紹介です。
(記述内容・写真掲載は山内さんのご了解を得ています)
宮崎の高千穂神社と狭野神社の御神木で制作されたヴァイオリン による 『御神木コンサート』 が10月16日、宮崎県民文化センターで、開催されます。宮崎が生んだ名ヴァイオリニスト山内達哉氏の企画によるものです。
山内氏は、桐朋学園短大卒業後 、主に地域の活性化の音楽祭を企画・プロデュースし、音楽仲間との演奏活動を展開されています。そして 「日本の歴史や失われつつある風景を音楽にのせて後世に伝えていきたい」 という強い想いから、日本各地をテーマにした楽曲を作曲し演奏されます。これらは、日本人であることの誇りや、故郷を想う心など思い出させ育む素晴らしい作品として、多くのファンの心をとらえています。 その代表的名曲が 「天空の城~竹田城跡」 です。https://www.youtube.com/watch?v=TjH02ANQeFM
コロナ禍で主な活動拠点を、東京から故郷の都城市に移された山内氏は、過疎化していく故郷や、日本神話で名高い有名な神社の神域の風倒木に心を痛めました。 「この御神木を活かしてヴァイオリンを制作したい。そして神々の思いを込めた音楽を400年も500年も奏で、人々を励まし続けられるようにしたい!」 と思い立ちました。 さらに山内氏が総合プロデューサーを務める 『神話の里 文化・芸術育成Association』 からの、未来を担う子どもたちに音楽などの文化芸術に触れることで豊かな人生を歩んでほしいという願いも込められています。
そして早速2020年12月、山内氏らは県北の高千穂町 『高千穂神社』 と、県南 高原の『狭野神社』に赴きました。 どちらの神社も【御神木ヴァイオリン】の趣旨を説明すると 「そんな話は初めてだ」 と驚いた様子でしたが、快く賛同されました。 高千穂神社では、裏板に使用する 『ケヤキ』 を、狭野神社様では表板に使用する 『狭野杉』 を預かり、それぞれお祓いを受けました。 そして手にした板は「とても畏れ多い感じがした」と山内氏は話しておられます。
◇御神木ヴァイオリンの製作◇
世界的ヴァイオリンドクターとして、国内外の演奏家の信頼を一身に集めている 『中澤宗幸さん』 が、今回の御神木ヴァイオリンを製作されました。
中澤さんはこれまでも、2011年3月11日に発生した東日本大震災で大きな被害を受けた陸前高田市の流木から、【TSUNAMIヴァイオリン】を製作され、奥様のヴァイオリニスト中澤きみ子さんと二人三脚で 「千の音色でつなぐ絆」 プロジェクトをスタートされています。追悼の想いと復興への願いを音色に乗せ、「TSUNAMI VIOLIN」を 1,000 人のヴァイオリニストがリレーのよ うに弾き継いでいくプロジェクトで現在も続いています。
『その中澤さんの音のイメージと想いが、今回の 【御神木ヴァイオリン】 にもたくさん詰まっていますので、是非聴いて欲しい』 と、山内氏は語られています。
◇高千穂神社◇
ご祭神は、天照大神と日向三代神&配偶神(瓊瓊杵尊と木花開耶姫命、山幸彦と豊玉姫、鸕鶿草葺不合尊と玉依姫命)
高千穂神社の風倒木「ケヤキ」は、固い板が必要な裏板に使われています。
左の写真は裏板に記銘される高千穂神社の宮司さん。
◇狭野神社◇
ご祭神は、初代天皇の神武天皇(生誕の地)です。
狭野神社の銘木「狭野杉」は表板に使われています。
0 件のコメント:
コメントを投稿