後期高齢者仲間入りですが、正直「誰が?」という思いです。
「65歳定年?70歳で隠居? そういう高齢者排除が日本を衰退させる。経験と知恵が豊富で、チャレンジ精神旺盛な高齢者を活用しなくてどうする! まだまだ若い者には負けないぞ!」とやる気満々のはけ口を探すのに苦労する毎日です(笑)
昨年の今頃、出光千葉OB会で尊敬する田中省三さんに会いました。かって「ポリプロ装置の鬼係長」と恐れられた仕事に厳しい笑顔のない先輩でしたが、15年ぶりの省三さんは別人のように穏やかでにこやかでした。「まるで仏様のように穏やかですね。本当に省三さんですか?」と話しかけるとスマホを取り出し「実は今これに取り組んでいます。穏やかだと言われたので、たぶんそのせいかもしれません」と、可愛い木彫りのお地蔵さんを見せてもらいました。
「これは可愛い!是非写真取らせてください」と撮影し、家に帰って家内に見せると「可愛い!私も彫ってみたい!」というので、すぐに電話して夫婦で入門することにしました。正直「あのお可愛いお地蔵さんの域に達するのは5年後かな・・?」と思いながらの入会でしたが・・1年後のいま、そのお地蔵さんにチャレンジしています。
誰でも小・中学高校の授業で彫刻刀を買わされて版画を彫った記憶があると思いますが、入会早々「学校で使ったのは安く切れない彫刻刀だから仏像は彫れない。怪我をするからやめた方がよい。まず高いけど”ハイス鋼の印刀”(¥3500)を購入しなさい」と指導されました。その言葉通り殆どこの一本で済みますが、やはり丸刀、三角刀も必要になってきます。
「何事でも上達の秘訣は、よい先生につき、サークル・グループに入って仲間と共に取り組んで、切磋琢磨すること」と言われますが、まさにその通りです。特に高齢になると一人では長続きせず、自己流で満足して中々成長はしません。講師の鈴木先生は企業退職後木彫りを始め「能面10年、仏像10年」の名人息の方です。私が入会するきっかけとなった田中さんは取り組み始めてまだ5年目で、もうすでに師範代クラスの彫師です。次の写真の左2枚が先生の作品です右下の集合写真で中腰が鈴木先生、右端が田中さんです。中1の恵太くんは2年目の先輩です。
この7月、木更津の田中さん自宅を訪問し、作品群と製作室(我が家と同じで、リビングが製作室でした)を見学させてもらいました。その一つ一つの完成度の高さにただ感嘆するのみでした。(これはいい加減な私達夫婦には無理かな・・と💦)
以下は、私たち夫婦の「木彫り開始1年の足跡」です。
1.最初の課題「球」(R6年11月~)
「球」は、四角い木材を丸く削る基本中の基本です。やがてお地蔵さん・仏像の頭などへと繋がっていきます。最初「エーッ! どうやって彫るの?」と思っていたら、鈴木先生がちゃんと段階ごとの見本を与えてくれました。
2.木彫りの基本「地紋彫り」(R7年1月~)
3.「仏手・仏足」(R7年3月~)
4.「半地蔵」(R7年5月~)
5.「可愛いお地蔵さん」(R7年7月~)
6.仲間勧誘のパンフレット
私が1年前に参加した「木遊会」は、かって30名を超える賑やかな木彫りサークルだったようです。しかし現在、私たち夫婦を含めて実質4名! 入会して1年で消滅の危機にあります。何とか同好の士を増やしたくて、出光OB会で次のパンフレットを配布することにしました。一人でも興味を持ってくれる人がいると嬉しいのですが・・
0 件のコメント:
コメントを投稿