2025年3月3日月曜日

9. 紫陽花と大学合唱団友人の思い出

 間もなく梅雨入り。淡く美しいアジサイに目が奪われます。

私は宮大工学部時代、暗い青春に決別すべく、3年生から大学の混声合唱団に入りました。 同時に入部した1年生の田中敏夫君は特別音楽課程の声楽科、2年後輩なのに「安藤さんはサリンジャーのライ麦畑で捕まえてを読みましたか?あれは中々良い」などと文学談義を挑んでくる(小癪で生意気な笑)後輩でした。

これは昭和45年、宮大ブルースカイ合唱団の第5回定期演奏会の記念写真です。この時から観客2000人の宮崎市民会館で定期演奏会をするようになりました。
私は3年からの入部で、いきなりの晴れ舞台。思い出多い定期演奏会です。私は左端から2番目です。

宮崎大学歌 - YouTube

私が就職して3年後、上野の東京文化会館前で「安藤さん!」と声をかけられ振り返ると、その田中君が白いベレー帽をかぶり垢ぬけた姿でにこやかに立っていました。彼は東京芸大に入りなおして声楽に精進していました。

その後交流は途絶えましたが・・約10年前に私がFBを始めた時最初に「友達申請」してきたのが彼でした。以来交流が復活しました。彼は故郷の山口市で高校音楽教師と市民女性凝合唱団の指導者として活躍していました。

2020322日、家族も驚くほど急に旅立ちました。享年67歳!まだまだ若いのに本当に残念でした。

FBの彼のサイトに、あの張りのあるバリトン歌唱YOUTUBEを沢山残してくれたことに感謝しています。おかげでいつでもあの素晴らしい歌を聴き癒されます。シューベルトとシューマンが大好きでした。⇒田中敏夫 - YouTube

私は中でも「シューベルトの子守歌」が、彼の心優しさに包まれ大好きです。http://blog.livedoor.jp/.../15%20-%20%E3%83%88%E3%83%A9...

1.2019年6月9日投稿「田中邸ガクアジサイ」

 ガクアジサイの気品のある美しい姿は、田中敏夫君そのものです。この9か月後に旅立つとは夢にも思いませんでした(涙)

彼はガクアジサイが大好きで、毎年この季節になると自宅に咲いた花をFBで紹介し、私は我家のガクアジサイと見比べながら楽しみにしていました。彼のガクアジサイは主を失いましたが、今年も見事に咲いていることでしょう。そう思いながら、彼が新入生の今ごろ、合唱団員全員で宮崎市郊外の双石山ハイキングしたことを思い出しています。

 2.1970初夏、双石山へ新入生歓迎ハイキング
後列右から4番目が田中敏夫君(1年生ながら、早くも常任指揮者!) 前列右端の「姉さんかぶり」の労務者風が私です。



双石山は通常コースなら子供でも簡単に登れる山です。別コースに急峻な岩場がありロッククライミングの練習場になっています。ただ岩が砂岩で脆く崩れやすいため、滑落して死亡する事故が多い危険な山です。宮崎市内から近いので簡単に考えるのでしょうが・・ロッククライミングなら県北の大崩山が固い花崗岩なので一番適しています(私は岩登りは怖いので絶対にやりません)

ただ双石山の簡単な登山コースでも、ところどころに危険場所があり要注意です。現にこの登山の後の下山途中に同期の角田さん(敏夫君の左隣)が、細い岩棚を渡るときに濡れた岩肌に足を滑らせて2m滑落してしまいました。その時は健気にもすぐ立ち上がり「大丈夫!」と、バス停まで歩いていきましたが・・後年股関節痛に苦しんだのは、この時の滑落で腰骨が変形した為でした。そして10年前に人工関節手術が成功し、再び元気に世界中を旅しています。

3.同じく双石山山頂で「世界に届け!」と大合唱

右から3番目が新入生の田中敏夫君(その右隣りが3年生の私)白い背中は村上君
4.女声合唱 花いずみ(田中君が指導する合唱団)

「ありがとうコンサート」で歌う田中敏夫君
(彼のFBより)2018224日(土)

5.我が家のガクアジサイです。
「田中邸と同じだ!」と、毎年彼の投稿する額アジサイと見比べています。





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